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Naxos~2020年5月第2回発売新譜情報(8タイトル)

フランク

今回は、タンゴー&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管によるフランクの交響詩“プシュケ”“呪われた狩人”“アイオロスの人々”、20世紀ノルウェーの作曲家エイヴィン・グローヴェン(1901-1977)の交響曲第1番&第2番、『フランス・ピアノ秘曲集』、ベートーヴェンの民謡編曲集、ミロスラフ・スコリク(1938-)のヴァイオリン協奏曲第2集、プエルトリコ出身の作曲家ロベルト・シエッラ(1959-)の“カンタレス”など世界初録音を含むCD8タイトルがリリースされます。

フランク(1822-1890):交響詩”プシュケ”、“呪われた狩人”“アイオロスの人々”
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

ベルギーに生まれ、幼い頃から楽才を発揮するも、教会オルガニストとして、また教師として生涯慎ましい生活を送ったフランク。作曲家としては長い間評価されることがなく、その作品はほとんど出版されることすらありませんでした。ようやく1882年に発表した「呪われた狩人」の初演で幾分かの成功を収め、彼の人気は少しだけ高まりましたが、大成功と言えるほどではありませんでした。しかし、以降のフランクは次々に優れた作品を書き上げ、独自の世界を創り上げていきます。
このアルバムには、安息日に禁を破って狩に出かけた伯爵が永劫の罪によって呪われるまでを描いた描写的な「呪われた狩人」、ギリシャ神話のエピソードを全編ゆったりとした音楽で描いた「プシュケ」、そしてフランクが人気を獲得するより前の作品「アイオロスの人々」の3曲を収録。
とりわけ通常合唱なしで演奏される「プシュケ」を合唱付きのフルヴァージョンで聴けるのがポイントで、濃厚な雰囲気を湛えた合唱とオーケストラの色彩的な響きは、一般的には固いイメージのフランクへの認識を根本的に覆すほどに官能的です。
(ナクソス・ジャパン)

エイヴィン・グローヴェン(1901-1977):交響曲第1番、第2番
ペーテル・シルヴァイ(指揮)クリスチャンサン交響楽団

ノルウェー南西の都市テレマルク出身の作曲家グローヴェン(1901-1977)。この地域は20世紀初頭に工業地帯として栄えるとともに、民族音楽の宝庫としても知られ、グローヴェンも15歳になる前に、200を超える民謡舞曲を作曲し、ハルダンゲルヴァイオリンで演奏したことが知られています。民謡の魅力に取りつかれたグローヴェンは、オスロに定住し、正式な音楽教育を受けたあとも、いかにして人々に民謡の素晴らしさを伝えるかに注力、ラジオ番組や記事で積極的に紹介するだけではなく、2000曲ほどのノルウェー民謡を収集し、時にはアラスカまで出掛けエスキモーに伝わる旋律も集めています。
このアルバムに収録されている2つの交響曲は、どちらも独特な舞曲のリズムと響きに満たされており、聴き手に斬新な印象を与えます。ノルウェーの中堅指揮者で、ヤンソンスの助手を務めた経験を持つシルヴァイの情熱的な演奏が作品の魅力を引き立てています。
(ナクソス・ジャパン)

フランス・ピアノ秘曲集
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)

近現代のピアノ作品を得意とするピアニスト、ラルフ・ファン・ラートが弾くフランス現代の秘曲集。ドビュッシーの最後のピアノ曲「燃える炭火に照らされた夕べ」、ドビュッシーから大きな影響を受けたメシアンの「峡谷から星たちへ」の中から“2つの鳥の歌”、2012年に発見された「シラヒゲムシクイ」、そしてそのメシアンから教えを受け、独自の音楽語法を確立させたブーレーズの最初期の作品『12のノタシオン』と世界初録音となる「前奏曲、トッカータとスケルツォ」などを収録。
ブーレースの最後のピアノ曲である「天体暦の1ページ」には初期の作風の残滓がはっきり残っており、これらはフランス現代音楽の軌跡をたどるとともに、各々の作曲家の作風を知る良い例ともなります。
ラヴェルがノートに書きつけた短いメヌエットにも、その伝統がはっきり認められることでしょう。
(ナクソス・ジャパン)

ベートーヴェン(1770-1827):民謡編曲集
パウラ・ゾフィー・ボーネット(ソプラノ)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、他

スコットランド音楽のプロモーターとして活躍した出版業者ジョージ・トムソン(1757-1851)。彼が活躍した当時は、イギリスやスコットランドで民謡への関心が高まり、器楽や声楽作品への編曲が求められていました。トムソンはアマチュアの演奏家に喜ばれる作品を想定し、ハイドンやコジェルフ、プレイエルなど多数の作曲家に編曲を依頼しました。
ベートーヴェンも編曲を依頼された一人でしたが、トムソンが求める「単純な編曲」には飽き足らず、弦楽とピアノを伴う凝ったアンサンブルによる作品を書き上げるとともに、トムソンに新しいテキストも要求。その結果、2人の共同作業は1803年から1819年まで続き、100曲を超える作品が完成しました。これらはあまり耳にすることがありませんが、どの曲からもベートーヴェンが楽しんで作曲した様子が伝わってきます。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
ロベルト・シエッラ(1959-):カンタレス
ランフランコ・マルセレッティ(指揮)ハラパ交響楽団

コーネル大学グリークラブとコーネル大学合唱団の創立100年記念曲「カンタレス」の作曲を依頼されたプエルトリコ出身の作曲家、ロベルト・シエッラ(1959-)は“失われた声”を呼び起こす音楽を書こうと決意したといいます。まず彼は、17世紀の祈りの本からケチュア語(インカ帝国の祖となった民族の言葉)のテキスト「Hanacpachap cussicuinin」を探し出し、4声のポリフォニーによるモダンな音楽を付けました。第2曲はアフロキューバンの儀式音楽とスペイン語の呪文の融合。独特なリズムと浮遊感は謎めいた雰囲気を盛り上げます。オーケストラによる第3曲「Interludio 間奏曲」は瞑想的でありながら、やはりユニークなリズムで彩られています。最後の曲は16世紀のスペインの作家ベルナル・ディアス・デル・カスティリョが書いたアステカ帝国征服の悲劇的な物語。侵略するもの、されるもの、双方の視点が錯綜する激しい戦いの音楽です。
カリブ海の雰囲気を映し出した「三重協奏曲」と「ロイサ」も民族色豊かな楽しい作品です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年04月16日 00:00