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1959年奏楽堂ライヴ!舘野泉&浦川宜也/ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲


ヒビキミュージック公式YouTubeページより

二人の巨匠が協奏した幻の名演が今60年の時を経て蘇る

1959年春、東京藝術大学・旧奏楽堂は満員の聴衆の熱気に溢れていました。秘曲ショーソンのコンセールが実演で聴ける、新鋭ヴァイオリニスト浦川宜也が聴ける、舘野三兄弟が揃って演奏する、というのが前評判を呼んでいたからです。

ピアノの舘野泉氏は当時芸大3年生。当時を振り返り、ショーソンのコンセールに「恋をしていたと云ってもいい」とライナーノーツに記しています。この演奏会を企画したのも舘野氏でした。浦川宜也氏は当時芸高3年生、ベルリン芸術大学へ留学する直前でした。公開演奏にあたっては当時フランスから芸大に招かれていたジャンヌ・イスナール女史の指導を受けました。彼女は、ショーソンを得意としこの曲の名盤をSP録音に残したジャック・ティボーの弟子にあたります。浦川氏はボーイング、フィンガリングなどの技術的指導から作品解釈に至るまで彼女から伝授されたと述懐しています。

この演奏を舘野氏の親友、玉置勝彦氏(故人・ヴィオラ)が自前の録音機を持ち込んでオープンリールテープに録音していたことで、この貴重な演奏がCDに蘇ることとなりました。上記試聴音源をお聴きになって分かる通り、モノラル録音ながら旧奏楽堂の響きを見事に捉えており、若き6人の演奏者たちの情熱的で求心的なアンサンブルを、あたかも60年前にタイムスリップしたかのように甦らせています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

音楽に恋をし、夢の中を疾風のように駆け抜けた若き日がまざまざと蘇る。言葉もない。
(舘野泉/ピアニスト)
伝統的なフランス音楽におけるロマンティシズムの真髄に触れることができた。
(浦川宜也/ヴァイオリニスト)
若き音楽家たちは外向きの光の放射に見合うだけの内面的な熱の沸騰を叶えている。夢と言ってもいいし、憧憬と言ってもいい。思い焦がれることのロマンティックな心性に耐えるものなら、なんと呼んだっていいだろう。
(青澤隆明/音楽評論家)

※このCDは、1959年にオープンリール機材で収録したモノラル音源より制作しているためノイズ等があります。 あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
(ヒビキミュージック)

【曲目】
エルネスト・ショーソン - Ernest Chausson
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op. 21

第1楽章 決然と(Décidé) 2/2拍子 ニ長調 14分52秒
第2楽章 シシリエンヌ: 速くなく(Pas vite) 6/8拍子 イ短調 4分36秒
第3楽章 荘重に(Grave) 3/4拍子 ヘ短調 9分38秒
第4楽章 非常に活発に(Très aminé) 6/8拍子 ニ短調 10分59秒

【演奏】
<ソロ>
ピアノソロ:舘野泉(TATENO Izumi)
ヴァイオリンソロ:浦川宜也(URAKAWA Takaya)
<弦楽四重奏>
ヴァイオリン:舘野晶子(TATENO Akiko)
ヴァイオリン:林瑤子(HAYASHI Yoko)
ヴィオラ:白神定典(SIRAGA Teisuke)
チェロ:舘野英司(TATENO Eiji)

【録音】
1959年春、東京藝術大学、旧奏楽堂(モノラル)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年06月02日 00:00