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Diana Krall(ダイアナ・クラール)|3年振りのアルバム『ディス・ドリーム・オブ・ユー』

Diana Krall

向き合いたい音楽があった―。ジャズ・ヴォーカル界のトップを走る彼女の才能を見出した故トミー・リピューマとの最後の録音を収録。

ジャズ・ヴォーカル界のクイーン、ダイアナ・クラールが3年振りのソロ・アルバム『ディス・ドリーム・オブ・ユー』をリリース。これまで、スタジオで行ってきたレコーディングの中で、ダイアナ本人が特に「アウト・テイクには程遠くて、放置するにはもったいない」と感じていた2016年から数年間のレコーディングを振り返り、録り溜めてきた未公開音源を1つのアルバムにまとめ上げた。

2016年からの数年間はダイアナ・クラールにとって特別な年だった。ソロ・アルバム『ターン・アップ・ザ・クワイエット』やトニー・ベネットとのコラボ・アルバム『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』をリリースし、世界各地をツアーで飛び回ったが、それでも彼女のクリエイティヴィティは満たされることはなく、時間を見つけては、名匠トミー・リピューマと新たなレコーディングを繰り返した。しかし、そんな矢先、リピューマがこの世を去ることとなる。旧知の制作パートナーを失い、一度は音源に蓋をするも、リピューマがプロデュースを手掛けた最後の録音であり、彼が最も気に入っていたという「バット・ビューティフル」を軸にアルバム制作を決意。『ターン・アップ・ザ・クワイエット』を表だとすると、これは裏の作品。多忙を極めた彼女をこっそり別の角度から捉えた、リピューマとの思い出の未公開音源集なのである。

 

本アルバムにはジョン・クレイトン、ジェフ・ハミルトン、アンソニー・ウィルソンとのカルテットで収録された「オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ」や「ザッツ・オール」、クリスチャン・マクブライド、ラッセル・マローンとのトリオによる「ニューヨークの秋」や「ゼアズ・ノー・ユー」など、今のジャズシーンを牽引するアーティストとの贅沢なセッションが数多く収録されている。本作を制作するにあたりアル・シュミットがレコーディング・エンジニアを担当。ダイアナ本人は、彼女の思いが少しでも聴き手に届くよう、「すぐそばで聴こえる声」の演出にこだわったという。

また、ダイアナは世界的に感染症という大きな困難に立ち向かっている昨今だからこそ、音楽に向き合う時間があったと言い、「今回のアルバムに収録したパフォーマンスの中には、意図せず感情を掻き立てられるものがあると思う。他の季節もだけれど、秋のニューヨークを簡単に訪れることができなくなったこんな時だからこそ、私たちは苦難と変化の日々の中にも希望があるということを信じないといけない」と語っている。今回のジャケット写真には、ダイアナが自ら撮影したという写真を起用。

収録曲:
01. バット・ビューティフル / But Beautiful
02. ザッツ・オール/ That’s All
03. ニューヨークの秋 / Autumn in NY
04. オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ / Almost Like Being in Love
05. モア・ザン・ユー・ノウ / More Than You Know
06. ジャスト・ユー・ジャスト・ミー / Just You, Just Me
07. ゼアズ・ノー・ユー / There’s No You
08. ドント・スモーク・イン・ベッド / Don’t Smoke in Bed
09. ディス・ドリーム・オブ・ユー / This Dream of You
10. 月に願いを / I Wished on the Moon
11. ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン / How Deep is the Ocean
12. 雨に唄えば / Singing in the Rain

パーソネル:
ダイアナ・クラール(vo, p)、ジョン・クレイトン(b)on 1,2,4,10、ジェフ・ハミルトン(d) on 1,2,4、アンソニー・ウィルソン(gt) on 1,2,4、クリスチャン・マクブライド(b)on 3,7, ラッセル・マローン(gt)on 3,7, アラン・ブロードベント(p)on 5,8、トニー・ガルニエ(b) on 6,9,11、カリーム・リギンス(ds) on 6,9,11、 マーク・リーボウ(g) on 6,9,11, スチュアート・ダンカン(fiddle) on 6,9,11 他

掲載: 2020年08月14日 00:00

更新: 2020年09月28日 17:00