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ファジル・サイ自作自演!カザル四重奏団との共演でファジル・サイ:ピアノ五重奏曲集&シューマン:ピアノ五重奏曲


[Solo Musica 公式チャンネルより]

ピアニストとしての活動に加えて、近年は作曲家として人気沸騰中のファジル・サイ。このアルバムではサイ自身がピアノを担当、カザル四重奏団とともに自身の作品とシューマンのピアノ五重奏曲を演奏しています。

ピアノ独奏曲を原曲とする「3つのバラード」は、それぞれがユニークなストーリーを持っており、詩人ナーズム・ヒクメットの詩からインスパイアされた「Nazim」、サイの娘の誕生を記念して書かれた「Kumru」、環境破壊で揺れる故郷の「イダ山(カズ山)」に生息する動物たちに思いを馳せたという「Sevenlere dair」の3曲で構成されています。

同じくピアノ独奏曲を原曲とする「Yuruyen Kosk」はトルコの初代大統領を務めたムスタファ・ケマル・アタテュルクに寄せる物語。1929年にアタテュルクが別荘を建設しようとした際、もともと生えていたプラタナスを切り倒すことなく、建設地を4メートル東へ移動したというエピソードを知り、サイはこれを作品に盛り込みました。鳥の声や風の音などが色彩豊かに表現されたドラマティックな曲です。

最後に置かれたシューマンは、サイのレパートリーとしては珍しい曲ですが、カザル四重奏団とともに熱い演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ファジル・サイ(1970-):
3つのバラード Op.12(ピアノ五重奏編)
1. No. 1. Nazim
2. No. 2. Kumru
3. No. 3. Sevenlere dair

Yuruyen Kosk 邸宅の移動 Op.72b(ピアノ五重奏編)
4. I. Enlightenment 啓発
5. II. Struggle Against Darkness 闇との闘い
6. III. Believing in Life 人生を信じて
7. IV. Plane Tree プレーン・ツリー

8-11. シューマン(1810-1856):ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44

【演奏】
ファジル・サイ(ピアノ)

カザル四重奏団
[メンバー]
フェリックス・フロッシュハマー(第1ヴァイオリン)
ラヘル・ロジーナ・シュペート(第2ヴァイオリン)
マルクス・フレック(ヴィオラ)
アンドレアス・フレック(チェロ)

【録音】
2019年11月6-9日SRF Brunnenhof Studio 1, Zurich

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年09月25日 00:00