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ヴィオラのニルス・メンケマイヤーの新録音はエールハルト&ラルテ・デル・モンドとの共演で、ヴィヴァルディ、パガニーニ、タルティーニの協奏曲的作品集

ニルス・メンケマイヤー

ヴィオラのトップランナー、メンケマイヤーによる最新アルバムはヴィヴァルディ、パガニーニ、タルティーニの協奏曲的作品集。

ヴィオラの若きトップランナーとして評価を確立しているニルス・メンケマイヤー。1979年生まれで、ミュンヘン国立音楽大学でハリオルフ・シュリヒティにヴィオラを学び、在学中から演奏活動を開始。プリムローズ・ヴィオラ・コンクールやドイツ音楽コンクールなどで優勝。現代最高のヴィオラ奏者の一人であるユーリ・バシュメットや、アルバン・ベルク四重奏団の第2ヴァイオリン奏者ゲルハルト・シュルツも高く評価し、ソニー・クラシカルから1枚1枚こだわりを感じさせる新録音をコンスタントに発表しています。

このニュー・アルバムでは、イタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)、ニコロ・パガニーニ(1782-1840)、ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)、アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841)の作品に専念しています。
ヴェルナー・エールハルトの指揮による古楽アンサンブル「ラルテ・デル・モンド」をバックに、メンケマイヤーはヴィオラと管弦楽のための作品など録音しました。

ヴィヴァルディの「ファゴット協奏曲RV495」「チェロ協奏曲RV416」を、ヴィオラ協奏曲に置き換えての演奏は見事に華やかで、その叙情的な音色は楽器の表現力豊かさに最適なもの。
その2つの協奏曲の間には、ヴィオラのために作曲されたように聞こえる、ヴァイオリン協奏曲RV.208「グロッソ・モグール」のカデンツァを挿入しています。

さらにアレッサンドロ・ロッラ作曲の2つの世界録音曲も収録されています。アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841)は、イタリアのパヴィーアに生まれ、パルマ公の宮殿で首席ヴィオラ奏者、首席ヴァイオリン奏者、指揮者を務め、ミラノ・スカラ座では首席ヴァイオリン奏者&指揮者、ミラノ音楽院ではヴァイオリンとヴィオラの主任などを歴任した名手。作曲家としても多作で、多くの交響曲、協奏曲、ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲、2本のヴィオラのための二重奏曲、ヴィオラ・ソナタなどを残しています。
ロッラの門下にはパガニーニがおり、タルティーニとパガニーニのあいだを埋める重要な演奏家、作曲家でした。この2つの曲も伝統的な様式に美しい旋律や豊かな表情を湛えた初期ロマン派の知られざる佳作です。
ロッラの2曲の間には、タルティーニの難曲「コレッリのガヴォットによる変奏曲」を挟み、運弓の技法の重要さを指摘しています。

パガニーニの「ヴィオラと管弦楽のためのソナタ」は、その難曲故に(5弦ヴィオラのためだったとも)ほとんど演奏されない作品ですが、序奏と主題以降の間に、パガニーニのファンでもあるイタリアの現代音楽作曲家のサルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)による「ディ・ヴォロ」による即興のカデンツァを挟み込んで特別なタッチを加え、ヴィオラの現在に敬意を表しています。
(ソニーミュージック)

『ヴィヴァルディ、パガニーニ、タルティーニ』
【曲目】
1. ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ト短調 RV.495(ヴィオラ演奏版)
2. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.208「グロッソ・モグール」からのカデンツァ(ヴィオラ演奏版)
3. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト短調 RV.416(ヴィオラ演奏版)
4. アレッサンドロ・ロッラ:アルペッジョ 変ホ長調 BI.7(世界初録音)
5. タルティーニ:コレッリのガヴォット Op.5-10による38の変奏曲(ヴィオラ演奏版)
6. アレッサンドロ・ロッラ:ヴィオラ・ソロのための「オテロのロマンス」(世界初録音)
7. パガニーニ:ヴィオラと管弦楽のためのソナタ Op.35/MS70~序奏とカンタービレ
8. サルヴァトーレ・シャリーノ:ヴィオラ・ソロのための3つの華麗なるノットゥルノ~「ディ・ヴォロ」 からのカデンツァ
9. パガニーニ:ヴィオラと管弦楽のためのソナタ Op.35/MS70~主題と変奏

【演奏】
ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
ラルテ・デル・モンド
マッシミリアーノ・トニ(チェンバロ)
アンドレアス・アレンド(リュート)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年02月09日 00:00