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The Bamboos(ザ・バンブース)|オーストラリアが誇る実力派ソウル・ファンク・グループのソウルフルでグルーヴィな最新作『HARD UP』

The Bamboos

オーストラリアが誇る、実力派ソウル・ファンク・グループ、ザ・バンブース。彼らは幾度かのメンバー・チェンジを経ながらも、2000年の結成から一貫して、伝統的なソウルとグルーヴを受け継ぎつつ、洗練されたアレンジと声量豊かなヴォーカルで、独自のスタイリッシュなサウンドを作り続けている。

母国オーストラリアでは既にヴェテランの域に達している彼らの約1年ぶりとなるニュー・アルバム、それが『HARD UP』だ。2020年5月にアルバムからの先行シングルとなるタイトル・トラックをリリースした彼ら。オーストラリアが新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンに置かれた中、9人のメンバーがそれぞれ自宅で収録した映像を繋ぎ合わせて、制作したミュージック・ビデオも話題を集めたこの曲は「困難な状況にあっても、自分自身を見失わないように踏ん張り、闘う」というテーマを持っているという。実はこの曲、コロナ禍の前に作られたそうだが、その後の世界状況により、そのメッセージ性にさらなる重みが出ている。

2021年に結成21周年目を迎える彼らにとって、通算10作目となる『HARD UP』だが、地元メルボルン郊外にある広大なカントリー・ハウスに籠りレコーディングされた本作には、結成当時から少しも変わらないソウルフルでファンキーなサウンドと、長年ともにプレイしてきたメンバーならではのタイトで息の合った演奏が繰り広げられている。またアルバムにはオーストラリアのアーティスト、EV・ジョーンズやソウルフルなヴォーカルが魅力的なLAのシンガー・ソングライター、ジョーイ・ドーシック、そしてディープ・ソウル・ユニットを率いるドゥラン・ジョーンズがゲストとして参加、ザ・バンブースの看板ヴォーカリスト=カイル・オーディットのパワフルでソウルフルな声と見事な調和を見せている。

暗さや不安を吹き飛ばすような、パワフルでグルーヴィなサウンド。世界が今必要なのはザ・バンブースの音なのかもしれない――。

収録曲
01. Hard Up
02. Power Without Greed
03. While You Sleep (feat. Ev Jones)
04. Nothing I Wanna Know About
05. It's All Gonna Be O.K. (feat. Joey Dosik)
06. Tomorrow
07. Upwey Funk
08. The Thing About You
09. If Not Now (Then When)
10. I Just Heard You Leaving
11. Ride On Time

掲載: 2021年03月22日 14:33