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ターラが発掘、復刻した巨匠の貴重な録音集「フルトヴェングラー不滅の遺産~ターラ編~」(6枚組)

フルトヴェングラー

ターラが発掘、復刻した巨匠の貴重な録音集

メジャー初出・正規の「ブラ4」(48.10.22)、音質も含めて最高の名演「ブラ1」(1952.2.10)、唯一の録音「高雅にして感傷的なワルツ」(全曲リハ)、2テイク収録のHMV録音「英雄」、HMV「ベト4」最初の録音、女声混入なしのHMV録音「ベト7」などファン必携の貴重な13曲、最新リマスターで6CDに集成。
(キングインターナショナル)

KKC4291/6(6CD)
国内製造品
日本語帯・解説付

【CD 1】 64:00
1. ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
2. バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV 1068
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音: 1948年10月22日ゲマインデハウス、ダーレム、ベルリン(放送用コンサート)(1)
1948年10月24日ティタニア・パラスト、ベルリン(定期演奏会でのライヴ)(2)
原盤:仏ターラ FURT 1025 (P)1998

【CD 2】 70:18
ブラームス:     
1.ハイドンの主題による変奏曲 作品56a     
2.交響曲第1番 ハ短調 作品68
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音: 1954年5月4日オペラ座、パリ(ライヴ)(1)
1952年2月10日ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)(2)
原盤:仏ターラFURT2005 (P)2009

【CD3】 63:10
1.ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ~リハーサル(部分練習と全曲通し演奏)  
2.ストラヴィンスキー:バレエ音楽「妖精の口づけ」よりの交響組曲(ディヴェルティメント)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1953年4月15日 NWDR(北西ドイツ放送)スタジオ、ベルリン (1)
1953年5月18日ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)(2)
原盤:仏ターラ (FURT 1015)(P)1997 (1) / (FURT1019)(P)1999(2)

【CD 4】 58:09
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
1.最初の録音:1947年11月10,11,12,17日 ムジークフェラインザール、ウィーン
5. 第2楽章冒頭の再録音(4:47)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1949年2月15日ブラームスザール、ウィーン
原盤:仏ターラ (FURT 1027)(P)1999

【CD 5】  70:36
1.メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
2.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525
3.ヨハン・シュトラウス:皇帝円舞曲
4.ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1949年2月15日ブラームスザール、ウィーン(1)/1949年4月1日(2)、1950年1月24日(3)、 1950年1月25,30日(4) ムジークフェラインザール、ウィーン
原盤:仏ターラ (FURT1085)(P)2003

【CD 6】 58:06
1.スメタナ:交響詩「モルダウ」
2.ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92
3.同:交響曲第7番 イ長調 ~第2楽章のリハーサル
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1、2)
ルツェルン祝祭管弦楽団 (3)

録音:1951年1月24日 ムジークフェラインザール、ウィーン(1)、1950年1月18,19日 ムジークフェラインザール、ウィーン(2)、1951年8月15日 ルツェルン(3)
原盤:仏ターラ (FURT 1086)(P)2003 (1,2) / FURT 1089 (P)2004(3)

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

【CD 1】
ブラームス「4番」(1948)・・・1948年10月24~26日ベルリン・フィルの定期演奏会のリハーサルを兼ね、22日にゲマインデハウスで放送用収録がおこなわれた。「ブラ4」と「管弦楽組曲第3番」。バッハはすでにLP時代にDGGから発売されていた。
98年にターラからメジャー初出、正規発売となった「ブラ4」(FURT1025)。2日後定期での演奏はEMIから初出されたときから、戦後ベルリン・フィル定期の「ブラ4」として、名演の名をほしいままにしてきたが、リハーサルを兼ねた22日の放送用音源がついに国内盤で登場!放送用コンサートのため拍手はないが、これもまた大熱演!劇的迫力も申し分なし。カップリングは24日の本番のときの「管弦楽組曲第3番」。国内盤(国内製造)は同様に初めて。アリアではくり返しが行われており、感情移入が強い。3種ある巨匠の「アリア」といえばこの録音が真っ先に挙げられよう。

【CD 2】
ブラームス「1番」(1952)・・・1952年2月定期公演のライヴ。名演が数多い巨匠の「ブラ1」の中でも音質優秀、戦後のベルリン・フィルの定期として価値は高い。LP時代DGGから発売され、「音質も含めて最高の名演」との評価が多く、衝撃を与えてきたが、出だしのティンパニの連打からフィナーレの怒涛のコーダまで、ターラの新マスタリング=衝撃の音質にはびっくり!
カップリングは54年パリ・オペラ座での同じブラームスの「ハイドン・ヴァリエーション」。こちらも新マスタリング。ターラ初出CD(FURT1023/4)とくらべ、音質大幅UPされレンジ幅は広く、低音・高音ともくっきり出てくる。

【CD 3】
ラヴェルの「高雅にして感傷的なワルツ」(リハーサル風景)・・・巨匠の唯一の録音であり、フランスものとして貴重。53年4月16~18日のハンブルク公演の演目であり、本番前のリハーサルとして前日(15日)ベルリンのNWDR(北西ドイツ放送)スタジオで収録された(説が有力)。前半の部分練習と後半の全曲通し演奏からなっており、全曲演奏部分には今回のCDでトラック番号をいれています。
「彼のドビュッシー、ラヴェルの中では音質も含めてこれが最も美しい。デリカシーも充分だし、官能的な味も良く出ているからだ。」(宇野功芳)(『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社刊)なお、この本の中で指摘しているピッチの異常な高さはターラ盤再プレス段階で修正されております。
カップリングには1か月後ティタニア・パラストでの定期演奏会でとりあげられたストラヴィンスキー「妖精の口づけ」。これもまた唯一の録音で、巨匠のストラヴィンスキーとしてはほかに 50年ザルツブルクでの「3楽章の交響曲」だけなので貴重。「きわめて親しみやすい音楽に変えられており、静寂な詩情よりは粘った情緒が前面に押し出されている。」(宇野功芳)(『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社刊) 両曲とも音質は良好。

【CD 4】
「英雄」(1947、1949)・・巨匠が最も得意にした「エロイカ」。HMVにも2回録音しているが、これは最初のほう。いまや幻となっている47年11月の全曲録音である。当時、SP用のオートチェンジャーによるレコードプレーヤーが開発されたが、第2楽章の冒頭(第1面)が演奏時間が長すぎ、プレーヤーにかからなかった。そこでEMIの要請をうけ49年にこの箇所だけを再録音したのである。以降、本家のマスターテープは第2楽章の冒頭は再録音がずっと使用されている。49年の再録音は感情の入れ方が違うし、会場も小ホールに変更されるなど巨匠にとっても不本意であったにちがいない。テープ録音時代になり、52年に全曲を再録音、あの名盤を生み出すのであるが、ターラが復刻したこの1回目の録音も音質鮮明で、楽器群のバランスに配慮したスケールの大きい「エロイカ」が堪能できる。ターラのCDでは2テイクを収録しており極めて貴重。

【CD 5】
2003年ターラがHMVのSPから巨匠のセッション録音の名演を復刻、「フィンガルの洞窟」「アイネ・クライネ」「皇帝円舞曲」そして「ベト4」の(2種類あるうちの)最初のほうの録音です。
ベートーヴェン「4番」(1950)・・・HMV/ EMIに50年、52年と2回録音しているが、この50年盤は「ウィーン・フィルの柔らかい、魅力的な音色感が光り」「第1楽章には晩年の静の境地、言葉を換えれば“禅"に通じるものが感じられる」(宇野功芳、『フルトヴェングラー全名演名盤』講談社刊)。
「EMIのSP盤はそのあとのLP盤よりすぐれていてまとまりもよく、少し速目だが、オーケストラの演奏は堂々としている・・1943.6.27盤と並ぶ(フルトヴェングラーの同曲の)最高の盤」(ピーター・ビリー/横山一雄訳 『レコードのフルトヴェングラー』音楽之友社刊)
ターラの復刻技術には、Webファン・サイトでも音質評価が高い。

【CD 6】
ベートーヴェン「第7番」・・・1950年にHMVにいれた有名なセッション録音だが、本家EMIではLP用のマスターテープ編集段階で第4楽章(1:54付近、第214小節)に当時の女性エンジニアらしき声が混入してしまい、CDになってもこのマスターテープが使用されていた。日本では新星堂がSPから復刻したことがあったが、2003年ターラがオリジナルSPから最良の復刻をしてくれた。サーフィスノイズこそ残っているものの、明快にしてダイナミックな音感はききごたえ充分!「(重要なのは)興奮を掻き立たせるうねるような指揮、破竹のごとき勢いとしだいに高まっていくコーダの持続音のまとめ方、全体についてのすぐれた形式感である。」(ピーター・ビリー/横山一雄訳 『レコードのフルトヴェングラー』音楽之友社刊)
「モルダウ」・・・HMVSP録音から名曲、巨匠唯一の録音の復刻。
「第7」第2楽章のリハーサル(51年ルツェルンでの本番前の演奏)・・・ほかでは入手困難な貴重音源。99~188小節の断片ながら、巨匠のトークとともに旋律の歌わせ方がわかり極めて興味深い。音質も鮮明。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2021年09月30日 12:00