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Toccata Classics レーベル~2021年12月発売新譜情報(4タイトル)

モシュコフスキ:管弦楽作品集 第3集

「知られざる作曲家による知られざる作品」をモットーに発足したイギリスのレーベル「Toccata Classics(トッカータ・クラシックス)」。
今回は世界初録音を含むモシュコフスキの管弦楽作品集第3集に、ポルトガル・ルネサンスの巨匠カルドーソのミサ曲全集がスタート。第1集は世界初録音の2曲。その他、1950年バーミンガム生まれの作曲家デレク・スコットによる『バリトンと室内アンサンブルのための歌曲集』、1928年ドイツ生まれの作曲家・指揮者、サミュエル・アドラーによる『室内楽と器楽曲集』の4タイトルがリリース。今回も珍しい作品が目白押しです。

一部世界初録音
モーリッツ・モシュコフスキ(1854-1925):管弦楽作品集 第3集
イアン・ホブソン(指揮)シンフォニア・ヴァルソヴィア

ユダヤ系ポーランド人のモーリッツ・モシュコフスキの管弦楽作品集。第3集には世界初録音を含む3作品を収録。生前ピアニストとして高い名声を誇り、ロマンティックなピアノ曲の作り手として知られるモシュコフスキですが、オーケストラのためにも優れた作品を残しています。「序曲」は彼が初めて書いたオーケストラ作品。17歳にして既に巧みなオーケストレーションの技法を身に着けていたことがうかがえます。「第1組曲」は次から次へと流麗な旋律が溢れてくる作品。多彩なリズムを持った楽章や変奏曲などで構成されています。「前奏曲とフーガ」は、1910年、彼の母親が亡くなり失意の底にあった時に書かれた曲。晩年、苦難にあえいだモシュコフスキの心情が現れた作品です。シリーズを通じて、シンフォニア・ヴァルソヴィアが共感溢れる演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

[第1集&第2集はこちら]

 

一部世界初録音
マヌエル・カルドーソ(1566-1650):ミサ曲全集 第1集
サイモン・ロイド(指揮)ロンドン・カルメル会修道院聖歌隊

知られざる作品を意欲的に発掘するToccata Classicsからルネサンス・ポリフォニーの新シリーズがスタートします。マヌエル・カルドーソは、17世紀前半のポルトガル・ポリフォニー音楽の黄金時代を代表する作曲家ですが、彼の肖像画とその作品の多くは1755年のリスボン大地震と火災により焼失してしまい、ミサ曲3巻とモテットなど2巻の作品が知られるのみ。それらはモラレスやゲレーロといったスペインの作曲家からの影響と、特にパレストリーナの作品を深く研究したことを感じさせます。
英語圏ではあまり知られていなかったカルドーソの作品ですが、20世紀終盤から録音も増えて注目度が高まりました。それらに魅せられた音楽家の一人がこのCDの指揮者サイモン・ロイドで、オルガン曲を含む作品186曲を校訂。カルドーソの生誕450年を祝うべく、ロンドン・カルメル会修道院と共に2016年2月から17年11月までかけて演奏しました。このプロジェクトは、その好評から生まれたものです。解説書(英語のみ)には、指揮者で校訂者でもあるロイドによる曲目解説が掲載されています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
デレク・B・スコット(1950-):バリトンと室内アンサンブルのための歌曲集
ジェイムズ・アトキンソン(バリトン)、リン・アーノルド(ピアノ)、ティペット四重奏団

1950年バーミンガム生まれの作曲家デレク・スコット。彼は作曲家であるとともに音楽学、歴史学の教授であり、音楽、文化、イデオロギーを研究しています。またポピュラー音楽と舞台音楽の歴史に特別な関心を抱いており、自身の作品にもこの研究成果を反映させています。このアルバムには6つの連作歌曲を収録。スコットはヴォーン・ウィリアムズからビートルズまでの音楽語法に影響を受けたと言いますが、バーンズ、シェイクスピア、ワーズワース、イェイツなどの有名詩人から自作の詩まで多岐にわたるテキストに付けられた音楽は、英国近代歌曲の伝統に連なる美しい抒情を感じさせるものが多くあります。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
サミュエル・アドラー(1928-):室内楽と器楽曲集
ミシェル・ロス(ヴァイオリン)、マイケル・ブラウン(ピアノ)、カサット弦楽四重奏団

1928年ドイツ生まれの作曲家・指揮者、サミュエル・アドラー。彼はユダヤ音楽をアメリカ国内に広めた功績で知られていますが、オリジナルの作品も聴きごたえがあります。このアルバムに収録された室内楽と器楽作品の作曲年代はほぼ60年間にわたっており、初期の躍動的なヴァイオリン・ソナタから、2014年の弦楽四重奏曲第10番まで作風の変遷を追うことで、作曲家の音楽的肖像を楽しむことができます。弦楽四重奏曲を演奏するカサット四重奏団は、ヴァイオリニスト大谷宗子が在籍する現代曲を得意とアンサンブル。切れ味鋭い演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年11月02日 00:00