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CPO レーベル~2022年9月発売新譜情報(5タイトル)

アンリ・マルトー

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はイサシ弦楽四重奏団によるアンリ・マルトーの弦楽四重奏曲全集第3集に、フリエンド&ハノーファー北ドイツ放送フィルによるエミーリエ・マイヤーの交響曲第3番&第7番、グリフィス&ヴィンタートゥーア・ムジークコレギウムによるゲオルク・ヴィルヘルム・ラウヒェネッカーの交響曲第1番など、CD5タイトルがリリースされます。

アンリ・マルトー(1874-1934):弦楽四重奏曲全集 第3集
イサシ弦楽四重奏団、ほか

イサシ弦楽四重奏団による、フランス出身、スウェーデンに帰化したヴァイオリニスト、アンリ・マルトーの弦楽四重奏曲全集。この第3集に収録されている第3番は1916年に書かれ、彼の全作品中、最も演奏機会の多い曲です。第一次世界大戦でドイツとフランス両国からスパイと疑われるなどの苦難に満ちた体験が反映された、自伝的作品ともいえる要素を持っています。第1楽章はゆったりとしたテンポと耳なじみの良いハーモニーで始まりますが、耳障りなトリルを多用した旋律が唐突に現れて平安を乱します。悲痛な旋律で始まる第2楽章は、半音階的な激しいパッセージで曲が断ち切られ、聴き手に恐怖感を与えるような激しく不安定な音の奔流が現れます。ウィンナ・ワルツ風の第3楽章は失われた古き良き時代を想起させ、終楽章ではさまざまな楽想が現れ、最終的には明るく陽気に曲が閉じられます。1905年に書かれた「8つの歌曲」は歌と弦楽四重奏の融合を目指した作品。フランスのヴェテラン歌手、カリーヌ・デエがしっとりとした美声を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

エミーリエ・マイヤー(1812-1883):交響曲第3番、第7番
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

エミーリエ・マイヤーは、北ドイツ、メクレンブルクの生まれ。20代の末に作曲家を目指し、バラードで有名なカール・レーヴェに学び、オペラを含む広い分野の作曲を精力的に行ったという点で、当時としては数少ない成功した女性作曲家の一人と言えるでしょう。とはいえ、同時代の女性作曲家たちと同じように、どれほど素晴らしい作品を発表してもその才能が正当に評価されることはなく、21世紀になってようやく、作品の演奏機会が増え、注目が高まっています。
「女性版ベートーヴェン」とも呼ばれる彼女の作品は、どれも古典主義に則った形式の中にロマンティックな旋律が盛り込まれており、恵まれた才能が窺えるものばかりです。このアルバムには2曲の交響曲を収録。最終楽章にピッコロ、トライアングル、シンバル、バスドラムが使用されていることから「軍隊交響曲」と呼ばれる第3番、1856年頃に作曲された交響曲第7番。ともに高い完成度を誇っています。
(ナクソス・ジャパン)

ゲオルク・ヴィルヘルム・ラウヒェネッカー(1844-1906):交響曲第1番、序曲風作品
ハワード・グリフィス(指揮)ヴィンタートゥーア・ムジークコレギウム、ほか

ミュンヘンで生まれたゲオルク・ヴィルヘルム・ラウヒェネッカー。現在ではその名前はほとんど忘れられてしまいましたが、活躍当時はヨーロッパで高い知名度を誇っていました。作曲をフランツ・ラハナーに学び、16歳で渡仏。1864年にはカルパントラの劇場管弦楽団の首席指揮者に就任するなど活躍を始めましたが、1870年に勃発した普仏戦争によりスイスに亡命。1875年にはそれまで教会音楽を演奏していたムジークコレギウムを、ヴィンタートゥーア市初のプロ・オーケストラとして再編・指揮したほか、作曲家、市のオルガニストとして、また楽器商、教育者としても重要な足跡を残しました。このアルバムに収録された3作品のうち、「東洋風幻想曲」以外は彼が設立したヴィンタートゥーア市立管弦楽団(現ヴィンタートゥーア・ムジークコレギウム)のために書かれたものです。ラウヒェネッカーは熱心なワグネリアンであったと伝えられていますが、古典的な佇まいを持つ交響曲第1番には標題音楽的な要素は見当たらず、むしろ絶対音楽への強い志向が感じられます。21歳の作品である「東洋風幻想曲」は、熟達したヴァイオリニストであったラウヒェネッカー自身の技巧を示すための協奏的な作品です。
(ナクソス・ジャパン)

エドゥアルド・ナプラヴニク(1839-1916):ピアノ四重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)、ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)、ディヤン・メイ(ヴィオラ)、ユストゥス・グリム(チェロ)

チェコ出身の作曲家・指揮者エドゥアルド・ナプラヴニク(ナープラヴニーク)。14歳で両親を失うも、プラハでオルガンを学び名をあげた彼は、1861年にロシアから招かれサンクトペテルブルクで貴族の私設オーケストラの指揮者に就任します。以降着々と実力を高め、1869年にはマリインスキー劇場の首席指揮者に就任。1916年までおよそ半世紀にわたり同歌劇場オーケストラを指揮、リムスキー=コルサコフを始めとした数多くの歌劇作品の初演を行うなど、ロシアの音楽シーンに大きな貢献をしました。オーケストラの楽器の音色を知り尽くしたナプラヴニクは、小さな楽器編成の作品にもその特性を生かし、極めて色彩豊かな響きを持つ音楽を書き上げました。このアルバムに収録された2作品も、チャイコフスキーを思わせる息の長い情熱的なメロディと、ポリフォニックな仕上がりを特徴としています。ピアノのオリヴァー・トリンドルとヴァィオリンのニーナ・カーモンを中心とする、ドイツで活躍する名手たちによる演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

モウンス・ペーザスン(1585頃-1623):Pratum spirituale 魂の牧場(モテットと賛歌集)
マンフレート・コルデス(指揮)ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス(古楽アンサンブル)

モウンス・ペーザスン(モーエンス・ペデルセン)は16-17世紀に活躍したデンマークの作曲家。クリスチャン4世の宮廷楽団のメンバーで後に宮廷楽長となったメルヒオール・ボルヒグレヴィンクの弟子で、1599年には師がヴェネツィアのジョヴァンニ・ガブリエリのもとに留学するのに随行、1605年からは自身もガブリエリに師事。1608年には後期ルネサンス様式のポリフォニックな様式によるマドリガーレを出版しています。このCDでは、1620年に出版された「Pratumspirituale 魂の牧場」から16曲を収録。この曲集は、この曲集には、5声の賛歌が21曲、ミサ1曲、モテット3曲、さらに多くのレスポンソリウムが収められており、賛歌の中には、クリスマス、イースター、ペンテコステという3つの重要な祝祭日に演奏するためのものもあれば、デンマーク独自の伝統から生まれた賛歌やルター派の強い影響が見て取れるものもあります。オルガニストとしての経験や、イタリアで学んだマドリガルの様式、一時期滞在していたイングランドで知ったコンソート音楽など、ペーザスンならではの国際的な知見が幅広く生かされた曲集を、この時代の音楽のスペシャリスト、マンフレート・コルデスとブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスの演奏で。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年08月26日 00:00