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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.194

ジム・ホール『ジャズ・ギター』(1957)

JH

ジム・ホール(g)
カール・パーキンス(p)
レッド・ミッチェル(b)

1957年1月10日、24日録音

曲目:
01.サヴォイでストンプ
02.昔は良かったね
03.ジス・イズ・オールウェイズ
04.サンクス・フォー・ザ・メモリー
05.タンジェリン
06.星影のステラ
07.9:20スペシャル
08.ディープ・イン・ア・ドリーム
09.ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング
10.セヴン・カム・イレヴン

【アルバム紹介】
1.レジェンド級ジャズ・ギタリスト、ジム・ホールの初リーダー作
2.オーソドックスなジャズ・ギター・スタイルでスタンダードをプレイした1枚
3.編成はドラムレス・トリオ、ピアノ、ベースは西海岸の名手が参加

今回のギタリスト名盤は前回のウェス・モンゴメリーに続き、レジェンド級の名ギタリスト、ジム・ホールの初リーダー作を紹介いたします。

ジム・ホールのプレイスタイルの本質はひとくくりに出来ないほど多彩で、それゆえ、パット・メセニー、ビル・フリーゼル、ジョン・スコフィールドら新時代のギタリストに多大な影響を与えています。
音色やハーモニーの作り方はピアニストのビル・エヴァンスとの相性がバッチリなギタリストでした。

本作はジム・ホールのアルバムとしては最初期のもので、比較的オーソドックスなジャズ・スタイルでスタンダードをプレイした1枚になっており、ジャズ・ギターの素晴らしさを存分に伝えるものです。
編成はウエストコースト・ジャズの名手であるピアノのカール・パーキンスとベースレッド・ミッチェルが参加しており、ドラムレスで聴かせています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ライトで軽快なジャズ・ギターの魅力満開“サヴォイでストンプ”。

この曲はニューヨークのボールルーム、サヴォイ・ボールルームに因んでタイトルが付けられた、1930年代に作曲されたスタンダード・ソングで、ベニー・グッドマンによるインストゥルメンタルでのバージョンが大ヒットし、グッドマンのレパートリーとしてもよく知られています。
バックのリフと呼応するテーマ・メロディーをジム・ホールのメロウなジャズ・ギターがスマートに奏でてゆきます。テーマが終わるとギター・ソロに移りますが、シングル・ノートによる滑らかなフレージング、後半にはコードワークを絡ませた粋なプレイを披露しています。続いてピアノ、ベースの順にソロに移りますが、そこでのジム・ホールのコードによるバッキング・アプローチも聴きどころです。この後、テーマに回帰し、スイング感を失うことなくスムースにエンディング。爽快な演奏になっています。
ジム・ホールは自身のリーダー・アルバムで聴かせる独自のプレイはもちろん、他アーティストの有名アルバムにも数々参加し、コラボレイター、サイドメンとして存在感を持ちつつ、見事なサポートを提供してきた名プレイヤーでした。ジャズの歴史の中では決して忘れられることのないギタリストの一人であり、来年2023年は没後10年になります。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年09月09日 10:00