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CPO レーベル~2022年10月発売新譜情報(7タイトル)

セザール・フランク

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回は2022年12月に生誕200年を迎えるフランクのオルガン作品全集(4枚組)に、バロックの作曲家マッテゾンによる歌劇“ボリス・ゴドゥノフ”、グプタ&ハノーファー北ドイツ放送フィルによるパウル・ヴラニツキーの交響曲集、ドイツの作曲家ベルトルト・ダムケの室内楽作品集など、CD7タイトルがリリースされます。

セザール・フランク(1822-1890):オルガン作品全集(4枚組)
カルステン・ヴィーブッシュ(オルガン)

2022年12月に生誕200周年を迎えるセザール・フランク。彼は優れたオルガニストでもあり、1858年にサント・クロチルド聖堂の正オルガニストに就任してからは、生涯にわたりこの職に留まり、演奏を行いながら作曲に勤しみました。
フランクのオルガン作品と言えば、この分野に高い貢献を果たした12曲の大作が中心ですが、63曲からなるハルモニウム(室内向けの足踏みオルガンの一種)のために書かれた『オルガニスト』も忘れてはなりません。未完の曲集に収められた、小さいながらもハーモニーの複雑さや精妙な表現を特徴とするこれらの曲は、大規模な作品に決してひけを取ることなく、どれも魅力的な表情を湛えています。
この録音では、カルステン・ヴィーブッシュが12曲の大作とともに『オルガニスト』などハルモニウムのための作品も通常のオルガン用で演奏。ヴィーブッシュは多くのオルガンの中からフランク作品にふさわしい3台を選び、作品の持つ多様性と色彩豊かな響きを存分に表現しています。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・マッテゾン(1681-1764):歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》(2枚組)
アンドレア・マルキオル(指揮)テレジア(古楽アンサンブル)

ヘンデルの親友として知られ、数多くの声楽曲を遺し音楽理論家としても活躍したドイツ後期バロック音楽の作曲家ヨハン・マッテゾン。彼は生涯に8曲の歌劇を書きましたが、その中の一つがこの喜劇《ボリス・ゴドゥノフ》です。1710年、ハンブルク歌劇場のために書かれた歌劇で主人公はムソルグスキーの歌劇と同じく、実在したロシアのツァーリ、ボリス・ゴドゥノフ(在位1598-1605)をモデルにしています。ただし内容はムソルグスキーの歌劇のようにシリアスなものではなく、2人の皇帝の滑稽な陰謀に巻き込まれるロシア、デンマーク、スウェーデンの貴族の物語です。しかし、初演前に突然マッテゾン自身により取り下げられ、以降彼の存命中に上演されることはありませんでした。当時のハンブルクとロシアの関係悪化が理由と推測されていますが、真相は謎に包まれています。
作品の総譜はハンブルク市立図書館に収められた後、第2次世界大戦時に紛失しましたが、かろうじてソ連に持ち込まれた写本がアルメニアで発見され、こちらがハンブルクに返却されたことで、2005年におよそ300年の年月を経てようやく初演が行われました。後にボストンにてスティーブン・スタッブスも作品の上演を行いましたが、この2021年のインスブルックでの新演出による上演はヨーロッパ初の舞台公演となります。指揮はチェンバロ奏者としても知られるアンドレア・マルキオル。素晴らしい歌手たちと古楽アンサンブル「テレジア」が鮮烈な演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

パウル・ヴラニツキー(1756-1808):交響曲集
ロルフ・グプタ(指揮)ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキーの交響曲集。20歳の時に活躍の機会を求めウィーンに移住しハイドンやモーツァルトと交流を深め作曲家として活動。彼の作曲様式はベートーヴェンの初期の交響曲にも影響を与えるなど、1770年代後半のウィーンにおける最も重要な交響曲作曲家の一人としてみなされました。
最近の研究によると、彼は少なくとも47曲の交響曲を作曲したとされており、このアルバムに収録されたOp.50とOp.51は1804年末、オッフェンバッハにある出版社アンドレから出版された最後のシリーズに属するものです(Op.37は1799年に同出版社から出版)。この3曲はどれも第1楽章の冒頭にはゆったりとした序奏が置かれるなど、楽章構成、主題の形成などハイドンをモデルしたものと考えられますが、主題の用い方における統一感などにはヴラニツキーの独自性が感じられます。
ロルフ・グプタはノルウェー出身の指揮者。現代作曲家としても活躍する彼は、バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持っています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
ベルトルト・ダムケ(1812-1875):室内楽作品集(2枚組)
ピアノ・トリオ・テン=ベルク - ヤン - シェーファー

ドイツ、ハノーファー出身の作曲家ベルトルト・ダムケ。フランクフルトで神学を、その後フェルディナント・リースらから音楽を学びました。10代でハノーファーの劇場ヴァイオリニストとなり、後には宮廷のヴィオラ奏者を務めながら、合唱曲やオラトリオ、詩篇曲、カンタータを作曲。1840年代にサンクトペテルブルクに渡り、1853年まで在住。以降、ブリュッセルを経て1859年にパリに移住、この地で生涯を終えます。パリではベルリオーズと親交を結び、ベルリオーズはダムケを「偉大な音楽家、芸術家」と呼んだということです。このアルバムに収録されているのは、パリの国立図書館で発見され、2020年に出版されたダムケの室内楽の新版の楽譜による演奏。彼の作品に興味を抱いていた名チェリスト、ウェン=シン・ヤンを交えた3人の演奏家たちによって、作曲からおよそ160年後にようやく演奏、録音される運びとなりました。ベルリオーズが絶賛したダムケの作品は、一聴に値するものです。
(ナクソス・ジャパン)

エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ(1735-1792):クリスマス・カンタータ集
ベアテ・モルダル(ソプラノ)、エルヴィラ・ビル(アルト)、ゲオルク・ポプルッツ(テノール)、ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)ケルン・アカデミー、他

バロック後期のドイツで活躍した作曲家エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフのクリスマスのためのカンタータ集。幼い頃からチェンバロ演奏に秀でていた彼は、アイゼナハとゴータのギムナジウムで当時名を馳せていたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとカール・ハインリヒ・グラウンの音楽に初めて触れたことで作曲家として開眼。とりわけC.P.E.バッハの作品に魅了され大きな影響を受けました。バッハもヴォルフの作品を高く評価し、以降二人はよい関係を結んでいます。
イェーナ大学在学中に数多くの作品を作曲、大学卒業後はワイマールの宮廷音楽家になり、1772年にはカペルマイスターに昇進しました。この4曲のカンタータは、バロック期から古典派への橋渡しを担うにふさわしい端正な作風によるもので、J.S.バッハ以降のプロテスタント教会音楽の質の高さを証明するものと言えるでしょう。前作となるヴォルフの受難オラトリオ(777999)で見事な解釈を披露したミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズとケルン・アカデミーが、独唱者たちとともにクリスマスを迎える喜びを高らかに歌い上げます。
(ナクソス・ジャパン)

中部ドイツのバロック・クリスマス・カンタータ
マティアス・ユング(指揮)ザクセン声楽アンサンブル、バーツドルファー・ホーフカペレ

「Mirabile Mysterium」と題されたクリスマス・アルバム(555318)の続編となる1枚。このアルバムに収録されているのは、ドイツ中部、ザクセンのグリマにある聖アウグスティン教会音楽学校に所蔵されているルター派教会音楽コレクションから、1700年前後に活躍した中部ドイツ出身の作曲家の手による教会カンタータ6曲です。その多くはトランペットが活躍する祝祭的で壮麗な雰囲気を持ち、まさにクリスマスの喜びを表現するにふさわしいもの。現在ではほとんど名前が忘れられてしまった作曲家の作品も、その見事な作曲技術に驚きを感じるばかりです。
(ナクソス・ジャパン)

クリスマス物語(2枚組)
アンサンブル・ポリハルモニーク(古楽アンサンブル)

17世紀、プロテスタントの教会音楽では、キリストの降誕、受難、復活の物語をルターの聖書の言葉によって語る物語(historia)が生まれ、各地で発展していきました。ドレスデンの教会音楽家ハインリッヒ・シュッツも1623年には早くもこの形式を採り入れ、さまざまな作品を書き上げています。なかでもシュッツ75歳、1660年に作曲された『クリスマス物語』は、聖書の言葉を用いてイエスの降誕を描いたもので、天使、羊飼い、東方の博士たち、祭司長、律法学者、ヘロデ王たちの歌が福音史家(エヴァンゲリスト)のレチタティーヴォによって繋がれていくという幸福感に満ちた内容です。
シュッツ自身は、作品の序文に「10曲からなるこの作品(コンチェルト)は、その時に利用できる資料にあわせて誰もが新しい作品として作り替えることができる」と記しており、このアルバムではアンサンブル・ポリハルモニークのメンバーがその言葉に従い、シュッツと、彼の同時代の作曲家の作品を集めて、6部の声楽と、2つのヴァイオリン、オルガン、テオルボ、バロック・ハープなどの通奏低音による新しい『クリスマス物語』を作り上げました。この中には現在ではほぼ耳にする機会のない作曲家たちの作品も含まれていて、当時の演奏に立ち会っているかのような気分を味わえます。
(ナクソス・ジャパン)

2022年9月発売分はこちら>>>

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年09月22日 00:00