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ロバート・レヴィン&アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック~モーツァルト:ピアノ協奏曲第5番、教会ソナタ、ほか

ロバート・レヴィン

ロバート・レヴィンとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)によるモーツァルト:鍵盤楽器のための協奏曲全集、再開第2作はピアノ協奏曲第5番のソロを歴史的考証に基づいてオルガンで演奏。レヴィンが「復元」した協奏曲楽章の初録音も含む、注目の内容です。

注目の1曲目は、モーツァルトの父レオポルトがモーツァルトの姉ナンネルの学習用に始めた『ナンネルの音楽帳』に書かれていた曲による「復元」。この曲は協奏曲の第1楽章のスタイルで書かれていますが、オーケストラ・パートがありません。書法に未熟さが見られることからレオポルトの作ではないとされたものの作者は特定されていませんでした。しかし2009年にモーツァルトの作と判定され、オーケストラ・パートを付けて協奏曲として復元する作業をロバート・レヴィンが担当しました。晴朗で快活な5分余りの曲です。

ピアノ協奏曲第5番として知られるK.175は、若きモーツァルトが旅先で好んで演奏したため改訂が重ねられ、最初のバージョンを完全な形で復元することはできません。ロバート・レヴィンは残された資料を基に、初稿にはピアノ曲に当然あるべき強弱記号が全く無く、当時のピアノやチェンバロの音域に照らすと不自然な点があることから、モーツァルトはこの曲をザルツブルク大学の付属教会のオルガンで初演したものと推定。それに近い環境を求めて、モーツァルト在世中の1760年に作られたオルガンで演奏・録音しました。レヴィンの演奏は俊敏で明快、AAMのサウンドと相まって、時にヘンデルのオルガン協奏曲を思わせます。

アルバムにはこのほかに、モーツァルトがヨハン・クリスティアン・バッハのソナタ3曲を鍵盤楽器のための協奏曲に編曲したK.107(ここでのソロ楽器はチェンバロ)と、ザルツブルク時代に完成した教会ソナタの最後の作品K.336(ソロ楽器はオルガン)が収録されています。

64ページのブックレット(英語のみ)は、曲目解説と演奏者のプロフィールに加え、使用楽器の詳細や、AAM楽団員へのインタビュー、録音エンジニアの回想と現場レポート等を掲載し、充実した内容となっています。

※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。

 

【曲目】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1. 協奏曲の楽章 ト長調 -『ナンネルの音楽帳』より(R. レヴィン復元)
2-4. ピアノ協奏曲第5番 ト長調 K. 175*
5-7. ピアノ協奏曲 ニ長調 K. 107 No. 1
8-9. ピアノ協奏曲 ト長調 K. 107 No. 2
10-11. ピアノ協奏曲 変ホ長調 K. 107 No. 3
12. 教会ソナタ第17番 ハ長調 K. 336*

※カデンツァ:ロバート・レヴィンの即興演奏

【演奏】
ロバート・レヴィン(チェンバロ&オルガン*)

使用楽器:
チェンバロ:ストラスブールのヨハン=ハインリヒ・ジルバーマン 1770年頃製モデルによる再現楽器、アラン・ゴット2013年製作
オルガン:ジョージ・イングランド1760年建造、ウィリアム・ドレイク2009年レストア

アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(古楽器使用)
ボヤン・チチッチ(指揮)…1、5-11
ローレンス・カミングス(指揮)…2-4、12

【録音】
2021年12月8-9日 St Jude on the Hill, London…1、5-11
2022年8月18-20日 Christ’s Chapel, Dulwich, London…2-4、12

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年05月09日 00:00