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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.236

ミルト・ジャクソン『バグス・オパス』(1959)

MJ

ミルト・ジャクソン(vib)
アート・ファーマー(tp)
ベニー・ゴルソン(ts)
トミー・フラナガン(p)
ポール・チェンバース(b)
コニー・ケイ(ds)

1958年12月28日、29日、ニューヨークにて録音

曲目:
01.イル・ウィンド
02.ブルース・フォー・ダイアン
03.アフタヌーン・イン・パリ
04.クリフォードの想い出
05.シンキング・オブ・ユー
06.ウィスパー・ノット

【アルバム紹介】
1.ジャズ史に残る名ヴァイブ・プレイヤーの一人、ミルト・ジャクソン
2.参加メンバーはモダン・ジャズ期のオールスター的顔ぶれ
3.名バラード“クリフォードの想い出”他楽曲も充実

今回ご紹介するのは、ジャズ史に残る名ヴァイブ・プレイヤーの一人、ミルト・ジャクソンの逸品です。
2023年はミルト・ジャクソン生誕100年にあたる記念年です。

16歳の時にベニー・グッドマン楽団でヴィブラフォンをプレイするライオネル・ハンプトンを見てこの楽器を始め、ビバップ時代に頭角を現し、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、チャーリー・パーカーらと共演。その後、1952年にピアノのジョン・ルイスらと結成したモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)で一世を風靡しました。

本作は1959年にレコーディングされた1作で、参加メンバーは当時ザ・ジャズテットで双頭リーダーをつとめたトランペットのアート・ファーマーとテナー・サックスのベニー・ゴルソンはじめ、ピアノがトミー・フラナガン、ベースがポール・チェンバース、ドラムスがコニー・ケイと、モダン・ジャズ期のオールスター的顔ぶれになっています。
曲はベニー・ゴルソン作の名曲“クリフォードの想い出”、“ウィスパー・ノット”が目を引きますが、加えてミルト・ジャクソンの12小節のブルース“ブルース・フォー・ダイアン”、ジョン・ルイスの“アフタヌーン・イン・パリ”、この他スタンダード曲にて構成されています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ヴィブラフォンで聴く名バラード“クリフォードの想い出”。

本作でメンバーとして加わっているテナー・サックスのベニー・ゴルソン作曲の名バラードです。交通事故で25歳の若さでこの世を去った名トランペッター、クリフォード・ブラウンを偲んで作曲された美しいメロディーを持った名曲中の名曲です。
トランペッターのリー・モーガンが吹いたこの曲の歴代の名演がありますが、ここでは主役がヴィブラフォンになっています。トランペットとテナー・サックスはアンサンブルに徹していてここでは一切ソロをとることはありません。終始ミルト・ジャクソンの情感溢れるヴァイブ・プレイを堪能いただけます。歌心に満ちたその演奏は胸にジーンとくるものがあります。
ちなみにアルバム・タイトルの『バグス・オパス』の「バグス」は目の下の出来る「くま」のことで、それがミルト・ジャクソンのニックネームでした。マイルス・デイヴィスとの共演盤に『バグス・グルーヴ』という名盤もありますね。

国内盤CD

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年07月14日 10:00