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アレクシス・コセンコ&レザンバサドゥール&ラ・グランド・エキュリー~ジャック=クリストフ・ノード:協奏曲集 Op.17

アレクシス・コセンコ

フランスの名手たちが織りなす、ポスト・ヴィヴァルディ世代のパリの響き

18世紀前半、コレッリやヴィヴァルディをはじめとするイタリアのソナタや協奏曲に強く感化されたパリの人々向けに、当時のフランスの嗜好を大きく取り入れながら数々の作品を発表したノード(ノドー)の傑作協奏曲集を、楽譜の表紙の指定に合わせてさまざまな楽器で全曲演奏。
ノードはバッハやラモーより少し年下、タルティーニやボワモルティエと同世代のフランス人作曲家で、生前とくに王室などの公的機関でポストを得ていなかった一方、印刷譜が少なからず現存するところから音楽教師としての仕事を通じて高い人気を誇っていたことが窺えます。

作品17の協奏曲集は楽譜の売れ行き向上への配慮から、表題ページには色々な楽器の名が独奏パート用に提案されていますが、そこでフルートやリコーダーより先に大書されているのがヴィエラルー(ハーディガーディ)とミュゼット(ふいご式バグパイプ)。
1740年代のフランスではこれらが長閑な田園地帯を連想させる楽器としてロココ好みの都市民に愛され、とくにノードはヴィエラルーの名手ダンギーやミュゼット演奏の見事さで知られたコラン・シャルパンティエとの親交を通じ、これらの楽器の機構をよく踏まえた作品を多く出版していたのでした。

バロックから近代に至る多様なフルート作品を時代に応じた楽器で巧みに演奏、近年ますます話題を呼んでいるアレクシス・コセンコを中心に集まった今回の演奏陣も、ヴィエラルーの天才的名手トビー・ミラーや18世紀バグパイプ研究でも注目されるジャン=ピエール・ヴァン・エースらをはじめ頼もしい顔ぶれ。
18世紀流の室内楽編成で緊密かつ優美なアンサンブルをくりひろげ、ロココ情緒に満ちた作品の魅力を存分に楽しませてくれます。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ジャック=クリストフ・ノード(1690-1762):『6つの協奏曲』 Op.17(1742)
1-3. 協奏曲 ト長調 Op.17-6
(ミュゼット〔ふいご式バグパイプ〕、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

4-6. 協奏曲 ハ長調 Op.17-2
(リコーダー、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

7-9. 協奏曲 ト長調 Op.17-5
(フラウト・トラヴェルソ、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

10-14. 三重奏による田園風ディヴェルティスマン
(ミュゼット、フラウト・トラヴェルソとヴァイオリンによる)〔1749〕

15-17. 協奏曲 ハ長調 Op.17-4
(ヴィエラルー〔ハーディガーディ〕、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

18-20. 協奏曲 ハ長調 Op.17-1
(バロック・ピッコロ、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

21-23. 協奏曲 ハ長調 Op.17-3
(ミュゼット、2つのヴァイオリンと通奏低音による)

【演奏】
レザンバサドゥール&ラ・グランド・エキュリー(古楽器使用)
アレクシス・コセンコ(リコーダー、フラウト・トラヴェルソ、バロック・ピッコロ)
ジャン=ピエール・ヴァン・エース(ミュゼット)
トビー・ミラー(ヴィエラルー)
ステファノ・ロッシ、ダイアナ・リー(ヴァイオリン)
ハジェル・ハナナ(チェロ)
ダヴィド・ドゥソ(バスーン)
エマニュエル・アラケリアン(クラヴサン〔チェンバロ〕)

【録音】
2022年1月3-7日、ヴィルファヴァール農園(フランス中南部リムーザン地方)

収録時間: 77分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年09月14日 00:00