シギスヴァルト・クイケン80歳記念盤『ソロ~ヴァイオリン、スパッラ、ガンバのための作品集』
シギスヴァルト・クイケン80歳記念アルバム
最新録音で聴く4種の楽器を用いた独奏曲集
まさかのクラヴィコード演奏も披露!
幼いころから一貫して古楽に取り組み、あごあてを使わないヴァイオリン奏法の確立や歴史に埋もれていたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の復活導入など、古楽演奏に大きな変革をもたらしたシギスヴァルト・クイケン。2024年2月16日に80歳の誕生日を迎える彼が、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、クラヴィコード(!)を弾き分けたソロ・アルバムを発表。古楽演奏における重要なパイオニアとして知られる彼の「今」を聴く注目の1枚です。
ガンバの経典オルティスの『変奏論』に始まり、イギリス・バロックに強い影響を与えたバルツァー、無伴奏ヴァイオリンの名作ビーバーの『パッサカリア』、クラヴィコードを含む種々の楽器で聴くバッハ不朽の無伴奏、そして「最後のガンバ奏者」アーベルと、音楽史上の重要なポイントをおさえながら年代順に構成された収録内容。貫禄あるシギスヴァルトの妙演で聴くと、音楽の歴史と奏者の歴史が一体となって流れていくような感覚を味わえます。
(キングインターナショナル)
【曲目】
【ヴィオラ・ダ・ガンバ】
ディエゴ・オルティス(1510-1570):『変奏論』(1553)より
リチェルカータ第1番 / リチェルカータ第2番 / リチェルカータ第3番 / リチェルカータ第2番〈Sobre Tenores Italianos〉
【ヴァイオリン】
トマス・バルツァー(c1631-1663):前奏曲 ト長調 / アルマンド ハ短調
【ヴァイオリン】
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-170):『ロザリオ・ソナタ』よりパッサカリア
【ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ】
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009より
ブーレI & II / サラバンド / ジーグ
【クラヴィコード】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV1008より
アルマンド(ト短調で演奏)
【ヴァイオリン】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004より
アルマンド / サラバンド / クーラント
【ヴィオラ・ダ・ガンバ】
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):ソナタ ト長調 AbelWV A3
【演奏】
シギスヴァルト・クイケン(各種楽器)
[使用楽器]
ヴァイオリン:attr. to Giovanni Grancino (Milano, beginning 18th c.)
ヴィオラ・ダ・ガンバ:attr. to Pierre Prevost (Paris, 1634)
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ:Anonymous (Germany, mid-18th c.)
クラヴィコード:Joris Potvlieghe (Tollembeek, Belgium, 21th c.) after instructions from Jacob Adlung (1699-1762)
【録音】
2023年6月/ベルギー、ティールト、ペーター教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年01月15日 12:00