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CPO レーベル~2025年3月発売新譜情報(6タイトル)

アンドレー

CD(6タイトル)



■作品詳細

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はスウェーデンのオルガニスト、作曲家エルフリーダ・アンドレーの交響曲とフリチョフ組曲に、パウル・ベン=ハイムの管弦楽曲と室内楽曲集、同時代の作曲家ベートーヴェン、リース、ロードの弦楽四重奏曲集、2023年インスブルック古楽音楽祭でライヴ収録されたヴィヴァルディの歌劇《貞節なニンフ》などCD6タイトルがリリースされます。

エルフリーダ・アンドレー(1841-1929):交響曲第1番、フリチョフ組曲
ヘルマン・ボイマー(指揮)ノールショピング交響楽団

エルフリーダ・アンドレーはスウェーデンの女性オルガニスト・作曲家・指揮者。彼女は卓越した演奏技術で、スカンジナビア諸国で女性として初の大聖堂正オルガニストの地位に就いたことで知られています。このアルバムには1869年に初演された「交響曲第1番」と「フリチョフ」組曲を収録。交響曲第1番は、初期の作品でもあり、彼女自身はあまり高く評価していませんでしたが、聴衆や批評家は好意的に受け止めました。「フリチョフ組曲」は、詩人エサイアス・テングネールの叙事詩による、彼女唯一の歌劇《フリチョフの神話》を基にした5曲からなる組曲。この叙事詩は、スウェーデンのほぼすべての子どもが知っているほど有名なものですが、歌劇自体は出版されることなく上演もほとんど行われることがありませんでした。アンドレーは後に5つの楽章からなる組曲に編曲。1909年に自身の指揮で初演しています。荘厳な雰囲気を持つ前奏曲、哀愁漂う「インゲボルクの哀歌」、重厚な「リング王の頌歌」、憧れに満ちた「フリチョフのロマンス」、最後は劇的な「フリチョフの海路」が置かれています。
(ナクソス・ジャパン)

パウル・ベン=ハイム(1897-1984):管弦楽曲と室内楽曲集(2枚組)
ジェスコ・シルヴォー(指揮)シュターツカペレ・ワイマール、他

ドイツのミュンヘンで生まれたパウル・フランケンブルガー。ミュンヘン国立歌劇場でブルーノ・ワルターの助手を務め、その後アウクスブルク市立劇場の楽長を務めました。その後は作曲と教育に専念、歌曲を中心とした作品を書きましたが、1931年、ナチスによってアウクスブルクの楽長の地位を解任されて以降、身に迫る厳しい活動の制限、脅迫、社会的孤立を逃れるために、1933年に当時イギリス委任統治領にあったパレスチナへ亡命。西洋文化において発展途上の地とみなされていたパレスチナでミュンヘン出身の彼は重用され、ヘブライ語の「パウル・ベン=ハイム」と改名。1948年のイスラエル独立とともに正式に同国の国民となり、多くの業績を遺しました。このアルバムではヴァイオリニスト、リフ・ミグダルを中心とした「イズコール」などの協奏的作品や、ヴァイオリンとピアノのデュオ、歌曲、「無言歌」と題された独奏楽器と弦楽のための作品などが収録されており、これらからは後期ロマン派の音楽に中東の要素を融合させた独自の作風が窺えます。
(ナクソス・ジャパン)

ベートーヴェン、リース、ロード:弦楽四重奏曲集
シュパンツィヒ・クァルテット(古楽器使用)

このアルバムには、同時代の作曲家ベートーヴェン、ピエール・ロード、フェルディナント・リースによる3つの弦楽四重奏曲を収録。19世紀初旬のウィーンにおける3人の関係を捉えています。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番は1810年に書かれた作品で、自身で「セリオーソ」と名付けた厳格な曲です。ピエール・ロードはフランス出身のヴァイオリニスト。1812年にベートーヴェンが最後のヴァイオリン・ソナタ第10番を献呈した相手です。ここには1811年に出版されたハイドン風の佇まいを持つロードの四重奏曲が収録されています。そしてロードに献呈されたベートーヴェンのソナタも収録されていますが、こちらは原曲ではなく、ベートーヴェンの弟子であり友人でもあったフェルディナント・リースが1830年代半ばに編曲した弦楽四重奏版です。彼はベートーヴェンの音楽を深く理解しており、その作品を繊細に分析しながら、室内楽作品として新たな形に再構築しました。演奏するシュパンツィヒ・クァルテットは、ベートーヴェンと深く関わりのあったイグナーツ・シュパンツィヒの名を冠したケルンのアンサンブル。リース作品の演奏が高く評価されています。
(ナクソス・ジャパン)

ラニエーリ・カッポーニ(1680-1744):マンドリンと通奏低音のための6つのソナタ
アンナ・トルゲ(マンドリン)、ゲーラルト・ハンビッツァー(オルガン・チェンバロ)、アンドレアス・ナハツハイム(リュート)、マルクス・メーレンベック(チェロ)

後期バロックの作曲家ラニエーリ・カッポーニ。その生涯と作品についてはほとんど知られていませんが、残された数少ない資料によれば、宗教家であるとともに、大いに影響力のある音楽家だったとされています。彼が没した1744年、兄ルベルトがフィレンツェで12曲のソナタ・ダ・カメラ(室内ソナタ)を出版、これらがケルン大司教クレメンス・アウグスト(1700-1761)に献呈されたことで、かろうじて歴史の中に彼の名が記されることとなりました。ウィーンの図書館に楽譜が保存されたこれらのソナタは、通奏低音付きの旋律楽器のために作曲され、18世紀の音楽様式を反映しています。このアルバムでは、マンドリン奏者アンナ・トルゲを中心としたアンサンブルがカッポーニの6つのソナタを演奏。バロック・マンドリンは当時人気のある楽器であり、ヴィヴァルディやスカルラッティも作品を残したほどで、カッポーニの作品もバロック・マンドリンでの調弦と演奏技法に適しています。トルゲは楽器の表現力と技巧を最大限に活かしつつ、当時の室内楽作品の美しさを再現しています。
(ナクソス・ジャパン)

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):歌劇《貞節なニンフ》 RV714(2枚組)
キアラ・カッターニ(指揮・チェンバロ)バロックオーケストラ:ユング(古楽器使用)、他

オラルトはナクソス島を拠点とする海賊。スキロス島からニンフの姉妹リコーリとエルピーナ、その父をさらってきました。リコーリの初恋の相手オスミーノは死んだと思われていましたが、実はモラストと名を変え、オラルトの腹心の部下となっています。モラストは二人の解放を願いますが、リコーリを気に入っているオラルトに拒否されてしまいます。同じくナクソス島に誘拐され、オスミーノと改名し羊飼いとなっているのはモラストの弟ティリス。彼はリコーリに一目惚れし、彼女の気を引くためにわざとエルピーナを誘惑します。モラストはリコーリがかつての恋人だと気づきますが、リコーリは全く気が付きません。そしてエルピーナと父親は、羊飼いのオスミーノをリコーリの初恋の相手と勘違いしてしまいます・・・
このアルバムは2023年8月のインスブルック古楽音楽祭で上演されたヴィヴァルディの《貞節なニンフ》をライヴ収録したもの。1732年に初演されたこの歌劇は、美しい旋律に満たされた多彩なアリアやアンサンブルを持つ作品。1993年ウクライナ出身のバス、ラフマニンをはじめとした新進気鋭の歌手たちと、キアラ・カッターニが指揮する、この上演のために結成された「バロックオーケストラ:ユング」の生き生きとした演奏が魅力です。
(ナクソス・ジャパン)

ゲアントニオ・スマレーリャ(1854-1929):歌劇《イストリアの結婚式》(2枚組)
ジモン・クレチッチ(指揮)リエカ交響楽団、他

村娘マルッサは青年ロレンツォと相思相愛の仲。しかし父パラ・メニコが裕福なニコラとの結婚を企て、策略でマルッサにロレンツォは心変わりしたと思いこませます。ニコラとの結婚を承諾したマルッサ、それを知って怒るロレンツォ。彼は結婚式直前にニコラを襲う計画を立てますが、あえなく返り討ちにあい、皆が悲嘆に暮れる中命を落とします。
アントニオ・スマレーリャはイタリア人の父とクロアチア人の母の下、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったイストリアで生まれた作曲家。この歌劇《イストリアの結婚式》は父の故郷を舞台とした物語で、ルイージ・イッリカの台本が用いられており、ヴェリズモ・オペラの手法とプッニーニ風の旋律美を持つスマレーリャの代表作の一つです。
マルッサを歌うのはリエカ生まれのソプラノ、アナマリア・クネゴ。他のキャストもリエカを中心に活躍する実力派の歌手たちが歌い、スロヴェニアの指揮者ジモン・クレチッチが全体をまとめています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2025年02月06日 16:00