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インタビュー

これまでのソロ作品をまとめ聴き!

 

『Keisuke Kuwata』 TAISHITA(1988)

彼のメロディーメイカーとしての才気がおっぴろげ状態となった傑作。小林武史という超一級のクリエイターをパートナーに、叙情性の高い音作りを実践している。結果、胸がキュンキュンしてしまうエヴァーグリーンな楽曲が多産された。桑田の全キャリアを通じてベストと称する声も高い。

『孤独の太陽』 TAISHITA(1994)

サザンから切り離された場所で、孤独にロックな魂を炸裂させた痛快な2作目。辛辣な歌詞を乗せたフォーキーでブルージーな楽曲揃いで、物議を醸した“すべての歌に懺悔しな!!”をはじめ、彼の攻撃性が剥き出しになったナンバーが多い。そんななかで哀切極まりないバラード“月”がしっとりと光る。

『ROCK AND ROLL HERO』 TAISHITA(2002)

耳触りの良いポップス寄りの曲を排し、ゴツゴツしたロック系で攻めた3作目。痛烈に自国批判を展開する表題曲、LOVE PSYCHEDELICOが参加した“Blue Monday”など、本物のロックの格好良さを満喫できる。それにしても、緊張感溢れる名曲“東京”のインパクトは、いまだまったく薄れない。

『TOP OF THE POPS』 TAISHITA

まさにタイトル通りな内容のベスト盤。“波乗りジョニー”といった本隊を思わせるサマー・ポップスから“祭りのあと”のようなほろ苦いフォーク・ロックまで、美味なる名曲がギッシリだ。KUWATA BANDのヒット曲に、奥田民生とのデュエット曲や美輪明宏のカヴァーといったレア曲も収録。

「昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」 TAISHITA(2009)

2008年度の〈Act Against AIDS〉のステージを収めた映像作品で、昭和から平成にかけて誕生した流行歌の数々を桑田ひとりで歌い繋いだ抱腹絶倒の歌謡ショウ。ビッグバンドをバックに加山雄三やクレイジーキャッツ曲を熱唱するなど、音楽寅さんっぷりを発揮しまくる彼が泣かせる。マジで一家に一枚的な充実作。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年02月16日 18:01

更新: 2011年04月06日 20:21

ソース: bounce 329号 (2011年2月25日発行)

ディスクガイド/桑原シロー

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