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インタビュー

友好関係から実らせたあだち麗三郎の活動歴



表立った音楽活動は2001年頃から。アヴァンギャルドな歌ものバンド、ちゃちゃんこをはじめ、現在も編成を替えて活動をしている俺はこんなもんじゃない、タラチネ、インストゥルメンタル・バンドのhenrytennisなど、(正式なメンバーとして)ドラムスもしくはサックス奏者として活動していたバンドだけでもざっと片手ほどの数ををこなしていたあだちさんですが、仕事との両立や経済的な問題(リハ代も馬鹿にならない)で行き詰まり、2008年頃にリセット──ceroの荒内佑やオーケストラ・メンバーをコーディネートした関口将文(ceroにも参加)など『6月のパルティータ』に参加しているゲスト・プレイヤーたちのほとんどは、それ以降に出会った友人や知人たちで、2009年に自身主宰のレーベル、Magical Doughnuts設立と同時に始めた自主イヴェントなどで和を広げていったものだ。その人間関係を自身の音楽性の豊かさに還元していった彼は、自身のファースト・ソロ・アルバム『風のうたが聴こえるかい?』を皮切りに、Tenko、野田薫といった女性シンガー・ソングライターのプロデュース、初のリーダー・バンドとなったあだち麗三郎クワルテッットの結成、サポートから始まった片想いへの正式加入、百々和宏とテープエコーズでの活動など、その音楽的アビリティーをふたたび爆発させているのです。



▼関連盤を紹介。
左から、Tenkoの2009年作『'Til we meet again』、野田薫の2010年作『あの日のうた』(共にMagical Doughnuts)、ceroの2012年作『My Lost City』(KAKUBA RHYTHM)、片想いの2013年作『片想いインダハウス』(KAKUBA RHYTHM)、百々和宏の2013年作『ゆめとうつつとまぼろしと』(コロムビア)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年11月26日 14:00

更新: 2013年11月26日 14:00

ソース: bounce 360号(2013年10月25日発行)

文/久保田泰平

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