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インタビュー

強力なアクトが揃いつつあるPARKの現在地



80KIDZを中心に、独自のカラーを打ち出した気鋭のアーティストが集結し、何やらおもしろいことになっているPARK。ちょうどレーベル・コンピ『PARK COMPILATION 01』がリリースされたばかりということで、本作に収録の面々を紹介していきましょう。

まずレーベル初のCD作品をリリースしたSCAM CIRCLEは、パンチの効いたブレイクビーツに、淡いノイズと甘美なメロディーを乗せたちょっぴりサイケなサウンドが特徴。これまでにEPを2枚発表しており、フル作が待ち遠しいバンドです。で、彼らはメンバーのソロ活動も活発。バンドでビート面を手掛けるHORIは、美しい音色のシンセを使ったブレイクビーツ使いが饒舌。トラックメイカーのWATER FIELDもベース系やUKG、ハウスなどが入り乱れるカオスぶりで、レーベル内でも随一の個性を発揮しています。

次は、そのネーミング・センスが素晴らしいnakayoshi group。どこかジョイ・ディヴィジョンの影がチラつくバンドで、ファクトリーとの親和性もあるニューウェイヴ感が。全体的にヨロヨロしたノリ(特にヴォーカル)が結構クセになりますよ。

続いては、ベース・ミュージック・マスターのHABANERO POSSE。ZeebraやKLOOZの最新作でのプロデュースなど、外仕事で引っ張りだこのユニットですが、〈OUTLOOK JAPAN FESTIVAL〉でサウンド・クラッシュ・チャンピオンに輝いただけあり、ベース・サウンドの手捌きはお手のもので、コンピに提供のオリジナル曲では、アーバンな色気の匂い立つサウンドを披露。

そして、BERSERKER CHILDREN CLUBはズバリ、シューゲイザー。マイブラ愛をストレートに表現しており好感が持てます。メロディーセンスも秀でているので、早く次作も聴いてみたい。

そしてラストは、クロード・フォンストロークとの相性が良さそうなファンキー・ハウスを提供したNOB。配信サイトで好評を得ているのも納得な、フロアでの即戦力となるサウンドが魅力的です。以上、駆け足で紹介しましたが、これらの音を耳にしてしまうと〈もっと聴かせろっ!〉って状態になるので、皆さんご注意を!



▼関連盤を紹介。
左から、SCAM CIRCLEの2013年のEP『VEIN』、nakayoshi groupの2013年のミニ・アルバム『The Jesus vs Cheatman』、BERSERKER CHILDREN CLUBの2013年のミニ・アルバム『MCMLXXXIX』(すべてPARK)、80KIDZの2012年作『TURBO TOWN』(Kidz Rec./KSR)、HABANERO POSSEがプロデュースで参加したZeebraの2013年作『25 To Life』(ARIOLA JAPAN)、KLOOZの2013年作『DECORATION』(DREAM BOY)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2014年01月24日 19:30

更新: 2014年01月24日 19:30

ソース: bounce 362号(2013年12月25日発行)

文/青木正之

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