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インタビュー

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『Wonder Future』

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ASIAN KUNG-FU GENERATION 2年8カ月振りのリリースとなるオリジナルアルバムは、フー・ファイターズのプライベートスタジオにて、全曲レコーディングされた最高傑作!



 約2年振りのシングル“Easter/復活祭”では奥底から掻きむしる様に後藤正文(Vo.&Gt.)は「何したっていいんだぜ」と叫び、“Winner and Loser/勝者と敗者”では力強くシャウトしている。デビュー前のデモ音源からアジカンを聴いてきた私は、当初、何かを真髄からひっくり返してやろうとする溢れんばかりの初期衝動や焦燥、様々な変化に立ち向かうひたむきさや強さ、そしてあらゆる時の流れを経て、今や完全に日本を代表するロックバンドにまで成長した経緯をみて、先行シングル“Easter/復活祭”を聴き、そして今作のとどまることを知らない攻めのモードに、完全に度肝を抜かれたのである。アルバムタイトル『Wonder Future』と名付けられた今作は、オリジナルアルバムとしては、前作『ランドマーク』以降、2年8ヶ月振り。その間後藤は、ソロ名義として、アジカンとは違ったたくさんの表情や振り幅を見せながら、あらゆる方面で活動する他、プロデュース業も盛んに行ってきた。その間も決して立ち止まることなく精力的に技力を高めながら活動し、アジカンとしてのライブもほぼ無しといった状況の中、今作はアジカンファンとしては、心から待っていたアルバムとなった。

米ロサンゼルスにあるフー・ファイターズのプライベートスタジオ「Studio 606」にて、全曲レコーディングが行われたサウンドは、このキャリアのバンドとして、未だなお挑戦し、進化をし続けている内容となっている。直球にラウドで、それでいて重厚な熱気が身体中に伝わってくるかのような絶妙なバランス。この作品こそ改めて今の彼等から鳴り響いてくる心底からの<王道ロック>と言うべき、アジカンの全てが此処に凝縮されている。更に“Planet of The Apes / 猿の惑星”は、TBS・MBS系深夜ドラマ「REPLAY&DESTROY」主題歌に抜擢。地上波で彼等の音がまた聴ける日が来るとは。嬉しいばかりだ。

そして初回盤には“Easter/復活祭”、“Standard/スタンダード”ミュージックビデオに加え、アルバム『Wonder Future』のレコーディングに密着したドキュメンタリー映像も収録。海外レコーディングのドキュメンタリーは、ファンにはたまらない映像となるだろう。アナログ盤もリリースされるので、このサウンドをレコードプレーヤーで聴くのを想像すると、それだけでワクワクする。

デビュー時から起用していたイラストレーター中村佑介の絵を一変し、“Easter/復活祭”での全面ブラックのCDジャケットから、『Wonder Future』のホワイトジャケットまで、何故彼等が変化したのか、全ての理由が、今作に詰められている。今一度、音楽シーンのど真ん中で鳴らすべき音、アジカンとしての<マスターピース盤>が誕生したのだ。彼等は、まだまだ面白くなるぞ。そして彼等のこの先の未来も、期待ばかりだ。

■Album……『Wonder Future』5/27 on sale!!

■Songlist

01. Easter / 復活祭

02. Little Lennon / 小さなレノン

03. Winner and Loser / 勝者と敗者

04. Caterpillar / 芋虫

05. Eternal Sunshine / 永遠の陽光

06. Planet of the Apes / 猿の惑星

07. Standard / スタンダード

08. Wonder Future / ワンダーフューチャー

09. Prisoner in a Frame / 額の中の囚人

10. Signal on the Street / 街頭のシグナル

11. Opera Glasses / オペラグラス

【初回限定盤DVD】

「Easter / 復活祭」ミュージックビデオ

「Standard / スタンダード」ミュージックビデオ

アルバム『Wonder Future』のレコーディングに密着したドキュメンタリー映像

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記事内容:tower+ 2015/5/10号より掲載

カテゴリ : brand new!!!

掲載: 2015年05月10日 00:00

ソース: 2015/5/10

TEXT:古田琴美