宮部みゆき、最新作「猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―」刊行決定
宮部みゆきの新作小説「猫の刻参り」が新潮社から刊行される。
本書のテーマは、「苦界を生き抜く女の復讐」。子を喪い夫と姑を恨む女、卑劣な悪党から襲撃される村の女、稀代の悪女に全てを奪われる女等、多くの女が登場する。いつの時代も、つらく切なくしかし美しい女の生き様を描いた「三島屋変調百物語」シリーズ、節目の第10弾となっている。
■宮部みゆきからの言葉
このたび、三島屋変調百物語シリーズの第十巻『猫の刻参り』を新潮社さんから刊行していただくことになりました。シリーズにとって節目の巻です。ここまで助力くださいました各社の担当編集者さん、関係者の皆さま、三島屋シリーズをご愛読くださる読者の皆さまに、まず心よりお礼申し上げます。この百物語も、ようやく折り返し地点が見えてきました。ありがとうございます。
今回の巻では、作中の「リアル」である三島屋の側に、これまでで最大の事件が降りかかります。そこで、黒白の間で語られる三つのお話の方には、昔からよく知られている怪異に登場してもらうことにしました。化け猫、河童、山姥です。私自身も書いていて楽しかったですし、なじみ深い怪異でも、自分の手で再話しようとすると、いろいろ考えなければならないことが多く、新しい発見がありました。
週刊新潮誌上で連載中は、毎週、こよりさんの挿絵の美しく深みのある絵柄に、大きな推進力をいただきました。本が完成した今は、三島屋にとっても転換点となる第十巻を、多くの皆様にお楽しみいただけますよう祈念するばかりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
▼書籍情報
宮部みゆき
「猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―」
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2025年01月23日 19:45