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Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)、12月24日発売の日本独自企画盤『Born To Run (50th Anniversary Japan Edition)』ボーナス・ディスク収録“Santa Claus Is Comin' To Town”ライヴ音源50周年迎える

Bruce Springsteenのアルバム『Born To Run』が全米発売から50周年を迎え、日本独自企画盤『Born To Run (50th Anniversary Japan Edition)』が12月24日にリリース。このたび、本作のボーナス・ディスクに収録される“Santa Claus Is Comin' To Town”のライヴ音源が、録音されてから今年2025年12月で50周年を迎えた。

いよいよホリデー・シーズン到来。巷では今年も様々なクリスマス・ソングの名曲の数々が流れているが、BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BANDによる“Santa Claus Is Comin' To Town”もその1つ。数多くのクリスマス・コンピレーション盤やプレイリストにも収録されている、今やクリスマス・ソングの定番ともなっているカバー・ソングだ。録音されたのは1975年12月12日、ニューヨーク州ロングアイランドのグリーンヴェイル地区にあるロングアイランド大学C.W.ポスト校で行われたコンサートで、1985年のシングル『My Hometown』のB面としてリリースされると、瞬く間にクリスマス・ソングとして定着し、米ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のクリスマス・ソング16曲」にも選出されている。

当時を振り返ってSpringsteenはこう語っている。「ちょうどクリスマスの時期で、俺はPhil Spectorのクリスマス・レコードに夢中だった。そこから引っ張り出したのが“Santa Claus Is Comin' To Town”だったんだ」

Springsteenのバージョンは、Phil Spectorの名作『A Christmas Gift For You From Phil Spector』に収録された1963年のTHE CRYSTALSによる演奏が原型となっているが、完全にBRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BANDのロックンロール・アンセムに生まれ変わった。「ビーチ沿いは凍えるほど寒い…ボードウォークを風が吹き荒れてる…」というSpringsteenの語りから始まるイントロは、まるで短編映画の導入部のよう。冬の海辺、寄る辺ない仲間たち、楽器を抱え、寒さを凌ぎながら互いの温もりを確かめ合う――この曲が描くのは、サンタクロースそのものよりも、共同体としての「バンド」であり、スタジオ録音ではなくライヴの一瞬を切り取ったこともあり、カバーでありながら、今や「Springsteenの代表的クリスマス・ソング」として語られる一曲となっている。

“Santa Claus Is Comin' To Town”は、J. Fred CootsとHaven Gillespieによって1934年に書かれ、その後、Bing Crosby、THE JACKSON 5、THE FOUR SEASONS、Mariah Carey等、数え切れない程の名演が生まれてきたが、Springsteen版はその系譜の中でも異彩を放っており、この曲をここまでロックにしたのは、Springsteenだけである。この音源が正式にリリースされたのは1981年のチャリティ・アルバム『In Harmony 2』、1985年にはシングル『My Hometown』のB面にも収録された。この曲は12月に行われるSpringsteenのライヴで今もなお演奏され続ける人気曲で、THE E STREET BANDとともにライヴ演奏された回数は175回にも及ぶ。2015年の「Saturday Night Live」ではPaul McCartneyとこの曲で共演している。

今までSpringsteenは「クリスマス・アルバム」を発表していないが、その理由についてこう答えている。「やるならスタジオに入らなきゃいけない。でもクリスマスの時期って、やりたい気持ちはあるんだけど、実際には働きたくなくなるんだよ(笑)」

 

▼リリース情報

Bruce Springsteen
日本独自企画盤
『Born To Run (50th Anniversary Japan Edition)』
12月24日(水)リリース


カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース

掲載: 2025年12月23日 19:30