9. MONIQUE MILLER 『Monique Miller』 H2Pro/Orpheus(2002) そのシリウスBプロジェクト同様、アースシードから現れたモニーク・ミラー。このファースト・アルバムは時に実験的に響くバッキングにジャジーなさえずりと情熱的な歌い回しを絡めていくドス黒い力作だ。
10. VARIOUS ARTISTS 『Hidden Hits Vol.1』 Hidden Beach/Epic(2003) ジル・スコットを送り出したレーベルのコンピ。すべてが本稿向けではないが、アトランタのトーリ・アラマゼイ、エリカ・バドゥ風のカーメン、パリの7デスティネ7など、オーガニックな女性陣が際立って耳を惹く。キッパー・ジョーンズなど大物も奮闘。
11. ROSE 『Trust』 United/Pヴァイン(2003) オランダ出身の白人ネオ・ソウラー、ローズ。キング・ブリットを通じてジェイムス・ポイザーらネオ・フィリー人脈との繋がりを得た彼女だが、憧れが転じて独特の甘いメロウネスを漂わせているのがいい。
12. DWELE 『Subject』 Capitol(2003) ヒップホップからテクノまで、客演/外部プロデュースの数々でデビュー前から話題沸騰だったデトロイト・ソウルの旗手、ドゥウェレ。精緻に作り込まれた都会派サウンドには、挽きたてのコーヒーのような豊かなソウルが粋に匂う。
13. FRANK McCOMB 『The Truth』 Expansion(2003) まずはこのジャケを見て!! 内容は推して知るべし。ブランフォード・マルサリスの庇護を離れて踏み出した一歩は、恐ろしいグッド・ヴァイブに満ちた黒い宝物。インディー・ソウルの鑑的な一枚にして、究極かも!?

14. VARIOUS ARTISTS 『Soulsessions』 Giant Step(2002) ハウス・レーベル発だけあって選曲は幅広いが、聴き逃せないコンピ。ジーヴァやドニー、シークらアトランタ勢から、ウルトラ・ナテにクープ、カール・ハンコック・ラックスら広い意味でソウルを感じさせる個性派揃い。
15. VARIOUS ARTISTS 『Natural : Organic Soul Collection』 Village Again(2002) 日本独自編集のオーガニック・コンピで、シングル・オンリーの曲や入手困難モノも含めつつ、ローネイ、ドニー、アンジェラ・ジョンソン、シーク、キム・ヒルといった顔役たちが次々登場する贅沢な一枚。ボビーの甥だというアサフ・ウォマックにも注目。
16. VARIOUS ARTISTS 『Organic Soul 3』 Soul Brother(2003) 過去、エンダンビやレディシ、ヤーザラーらを世界に紹介してきた、その名もズバリなシリーズ・コンピの最新作。今回はリズ・フィールズや(あの)サイ・スミスの収録が目玉か? このシリーズから名を上げていく面々も多いだけに、この後の展開が楽しみ。