『The Music Odyssey』参加メンバー+こんなにリサイクルされてるK&Gのグッド・チューン!! その3
文:出嶌孝次
Ladies Night
これもエウミール・デオダート制作による79年のディスコ・ヒット。方々でフレーズ引用されまくりなので、聴けば〈ああ、コレね〉率は相当高いはず。当然、『Nothing To Lose』(Arista)が初出となるリル・キム最大のヒット曲“Not Tonight(Remix)”のネタ認知も大きいはず。今回は、すでに同曲をカヴァー済みのアトミック・キトゥンが『Ladies Night』(Capitol)収録版とは別口で華麗に、そして『Dutty Rock』(VP/Atlantic)がいまなおバカ売れ中のショーン・ポールがスパナー・バーナーと共にアーシーにトリビュート! 楽しい曲!

Jungle Boogie
73年のファンキーな超名曲。サントラが毎度オモロいクエンティン・タランティーノ(P108も見てね!)が監督作「パルプ・フィクション」にて印象的に使用し、サントラ『Pulp Fiction』(MCA)も話題になりましたな。で、EPMDやルーニーズ、ジャネット・ジャクソンなどネタ使用例も膨大ですが、意外なところではマドンナ『Erotica』(Warner Bros.)の表題曲なんてのも。今回トリビュートを担当したレッドマンはデビュー作『Whut? Thee Album』(Def Jam)収録の“So Ruff”ですでにこの曲をネタ使いし、その後もK&Gを使いまくってます。ニュージャージーの同郷人ですから!
Get Down On It
81年産の、これまたデオダート制作曲。97年のサントラ『Men In Black』(Columbia)に収められたスヌープ・ドッグ&ジャーメイン・デュプリの“We Just Wanna Party With You”といったサンプリング例でも名高いライト・ファンクです。今回のトリビュートでは昨年の『Guilty』(EMI)もいまだ忘れがたいスーパー・アイドルのブルーと、同じく昨年『La Bella Mafia』(Queen Bee/Atlantic)をヒットさせたリル・キムがゴージャスに合体!! そういえばこの“Get Down On It”は、ダンス☆マンによる日本語替え歌カヴァー“寝たのね”も微苦笑と共に記憶されるところですな。
