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スタジオジブリの音楽

音楽作品としても独立した魅力を放つジブリのオリジナル・サウンドトラックをピックアップ!――(1)

連載
360°
公開
2010/08/05   13:53
更新
2010/08/05   13:54
ソース
bounce 323号 (2010年7月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/桑原シロー

 

『風の谷のナウシカ スタジオジブリ/徳間ジャパン(1984)

風の谷の雄大な風景を描き出すテーマ曲をはじめ、珠玉のメロディーがてんこ盛りだが、タブラが鳴り響く“風の谷”などのエキゾティックなテイストもまた美味しい。久石の娘・麻衣が無垢なスキャットを披露する“ナウシカ・レクイエム”は、永遠の名曲。

となりのトトロ スタジオジブリ/徳間ジャパン(1988)

井上あずみが歌う主題歌&“さんぽ”という国民的愛唱歌を含むファンタジー・ムーヴィーのサントラ。透明感のあるシンセ・サウンドがハートウォーミングなスコアを煌かせていて、得も言われぬときめき感を生み出している。“風のとおり道”は久石メロディーの魅力が結晶した名曲。

魔女の宅急便 スタジオジブリ/徳間ジャパン(1989) 

久石譲がメロディーメイカーとしての才能を遺憾なく発揮した楽曲が満載。晴れやかなワルツ曲“晴れた日に…”、ノスタルジックな香りを醸す“海の見える街”などスクリーンを瑞々しく彩る美メロが次々に登場。荒井由実の“やさしさに包まれたら”も輝きを運んでくれる。

おもひでぽろぽろ スタジオジブリ/徳間ジャパン(1991) 

高畑勲監督による作品のサントラは、星勝のスコアに、ハナ肇とクレイジーキャッツ“だまって俺について来い”などの昭和歌謡、マルタ・シェベスチェンによる東欧トラッド曲などがミックスされた内容に。都はるみの主題歌“愛は花・君はその種子”の麗しさに涙がぽろぽろ。

紅の豚 スタジオジブリ/徳間ジャパン(1992)

アコースティックなサウンドにこだわり、フルオーケストラで録音された楽曲が並ぶ宮崎&久石タッグによる5作目は、加藤登紀子のシャンソン曲“さくらんぼの実る頃”、菅野よう子編曲“時には昔の話を”など高級感漂う仕上がり。ジャズ・バラード調の薫り高き逸品“帰らざる日々”にも舌鼓。

平成狸合戦ぽんぽこ スタジオジブリ/徳間ジャパン(1994)

環境破壊問題がテーマとなった高畑作品のサントラには、無国籍楽団・上々颱風を起用。サンバやマンボ、音頭にチンドンなど威勢の良いお祭りサウンドがぽんぽこと鳴り響く、掛け値なしに楽しい作品に仕上がった。ゴスペル meets ドドンパなエンド・テーマ“いつでも誰かが”に胸が弾む。

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