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ひよこNo.33 BO NINGEN

連載
ROCKひよこ組
公開
2011/07/18   21:28
更新
2011/07/18   21:28
ソース
bounce 330号 (2011年3月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん、ハロ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです。今回は日本を飛び出し、〈ROCKひよこ組ロンドン校〉にワープ! とはいえメンバーはメイド・イン・ジャパンのBO NINGENを紹介します。昨年11月にUKでリリースした初作『BO NINGEN』(Stolen/Knew Noise)がついに日本盤化されまっせ! ところで、なんでロンドンにいるの?

「メンバー全員ロンドンで出会って、4年前に結成しました。ロンドンではライヴをする時に、日本で言う〈ノルマ〉みたいなのはほぼないし、気軽にいろんな所でできるんです。結成当初からたくさんライヴができる環境はとても刺激的で、日本だったらこのようにいまも続けていられなかったと思います。あと有名な方がふらっと観に来たりするから単純にチャンスも多い」(Taigen、ヴォーカル/ベース:以下同)。

ホラーズがこの子たちを絶賛したことも、UKで注目を集めるようになったきっかけとか。ファリスよ、背が……お目が高い! ガレージ・ロック~サイケ・フォーク、関西のアンダーグラウンド的な匂いも感じさせるサウンドで、歌詞はすべて日本語! しかも童謡からの引用や演歌っぽいメロディーもあったりと、UKを拠点にしながら〈メイド・イン・ジャパン〉丸出しなんです!

「最近では〈サイケ〉と呼ばれたり、自分たちでも名乗ってますけど、サイケという音楽にジャンル的な制限はないと思っているので、〈何でもやれる〉というのが僕らの意識です。僕個人的にはMERZBOWや灰野敬二さんが好きで、その〈やりすぎなし〉な感じに影響を受けているし、メンバーの嗜好もバラバラなので、それが音楽性に反映されていると思います。〈英語で歌ってみたら〉と言われることも多かったですが、単純に日本語が好きだし、歌詞の付け方も英語では上手くいかないので、そこは変えたくないんです。こっちのお客さんも、日本語がわからないからこそメロディーや感情的なところにフォーカスしてくれているし」。

音楽に言葉は関係ないですね! ライヴにとても重きを置いているそうだけど、「アルバムでしかできない要素も入れることを意識しました」という本作。ミックスまでみずからの手で行っているとか。そんな棒人間の野望は?

「将来的には拠点を海外と日本の半々にできたら最高です!」。

こういうバンドが海外で活躍してるのは嬉しい! では!

 

ひよこ組のおともだち

 

LOST 『The Monsoon』 Bellwood

昨今の日本のラウド・ロック・シーンはFACTの独壇場かと思いきや、そこに続くと目されているのがこの子たち。デス声も響くエラいヘヴィーでエモい一面と、エラくポップな一面を一曲のなかでいっしょくたにしちゃった新感覚サウンドです!

EMPTY 『SO WHAT?』 ACROSS THE POP

おー、懐かしい!——という思いが初っ端からグワッと。90年代後半にさんざん聴いていたスカ・パンクの匂いがプンプンの4人組。でもこの子たちの特徴は、そこにスウィンギンな小粋さも加えちゃったというこれまた新感覚サウンドです!

シマクマガンホーズ 『BACK AN AMERICAN LIFE』 COVANS

大阪のバンドっぽいですね〜。アメリカン・ミュージックへの憧れを投影したサウンドということで確かにルーツ音楽風な感じもありますが、メロディーは民謡的です。ソウルフラワーユニオンの匂いもしますね~。

the loud function 『wold of mmonochrome.』 Dimension-ex

第一印象は、活動休止を発表したばかりのABSTRACT MASHみたい。資料にはニルヴァーナとかアット・ザ・ドライヴ・インとか書いてありましたが、スケール感があって叙情性豊かなロック、とか言いたい感じです。

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