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ゆったりライヴの旅フェスティバル2012

カテゴリ
EXTRA-PICK UP
公開
2012/10/18   18:30
ソース
intoxicate vol.100(2012年10月10日発行号)
テキスト
text:桑原シロー

畠山美由紀+ショーロクラブ、アン・サリー、naomi & goro & 菊地成孔、orange pekoe

柿の木坂の色づく景色を楽しみながら最上級の〈ゆったり〉を!

ラグジュアリーな雰囲気が漂う目黒区柿の木坂。そんな街に佇む〈めぐろパーシモンホール〉が今年で開館10周年を迎えた。それを記念して、11月3、4日の2日間、『ゆったりライヴの旅フェスティバル2012』が開催される。『ゆったりライヴの旅』とは、2008年から当会館で続けられている名物ライヴ・シリーズのタイトル。ジャズ、ソウル、ロック、ボサノヴァ、ワールド・ミュージックなどジャンルに関係なく才能豊かなアーティストを集めて行うこの公演は、好事家らのツボを突く企画が並び、これまで評判を呼んできた。昨年に行われた〈vol.10〉は、ショーロクラブ、そしてアン・サリーやおおはた雄一など7人のヴォーカリストを一堂に集めて、傑作アルバム『武満徹ソングブック』を再現するライヴを開催、内容の素晴らしさを含めて注目を集めたことは記憶に新しい。

そのライヴ・シリーズのスペシャル版となる今回のフェス。このシリーズではおなじみの出演者に、初登場組も加わったラインナップは実に豪華で、これまでの〈旅〉に参加した経験を持つ音楽好きたちにとっても、納得のいく人選になっているだろうと思う。3日は、映画『おおかみこどもの雨と雪』の主題歌《おかあさんの唄》が好評なアン・サリーをはじめ、orange pekoe、高田漣、Banda Kazalisteといったヴァラエティーに富んだ面々が集う。続く4日は、畠山美由紀+ショーロクラブという強力タッグに、naomi & goro & 菊地成孔、Saigenji、コーコーヤと、これまた幸福な時間を紡ぎ出すことができる音楽家ばかり。祝いの祭りだとはいえ、当日の会場に流れているムードはさぞかしゆったりと心地の良いものであろうことはたやすく想像できる。とにかく、他じゃ得がたい、最上級の〈ゆったり〉が堪能できるはずだ。色づく季節の始まりの2日間、めぐろパーシモンホールが東京でもっとも眺めの良い場所となることは間違いない。

『ゆったりライヴの旅フェスティバル2012』 

●11/3(土)16:30開場/17:00開演
出演:アン・サリー/orange pekoe/高田漣/Banda Kazaliste
●11/4(日)15:30開場/16:00開演
出演:畠山美由紀+ショーロクラブ/naomi & goro & 菊地成孔/Saigenji/コーコーヤ
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
http://www.persimmon.or.jp