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YeYeの1.21ジゴワット分の音楽を聴く(第2回)

連載
皿えもん
公開
2013/10/22   11:30
更新
2013/10/22   11:30
テキスト
文/YeYe


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 思わずTwitterでシェアしたくなるヒョエー!な作品をYeYeが紹介します! 第2回はライヴがとんでもないお友達のバンド!



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挫・人間 『苺苺苺苺苺』 redrec



YeYeの〈1.21ジゴワット分の音楽を聴く〉、第2回です。皆さまこんにちは。本日はお友達のバンド、挫・人間の最新作『苺苺苺苺苺』を紹介します。

ヴォーカル/ギターのテテテレ下川(わしは勝手にこう呼んでいます)と出会ったのは、まだ彼が高校生のとき。BOaTや楳図かずおが好きな同世代、なんなら少し年下がいたのかい!という衝撃と共にすぐに意気投合っぽい感じに。といってもお互い住んでる場所が離れているので、トータルするとそんなに会ったことはないけれど、OKAMOTO'Sのハマ・オカモトと3人で楳図かずお氏の家を探しに行ったり、YeYeのライヴに来てくれたりと、交流が続いていたのでした。

そしてアルバム発売のお知らせ! メンバー同士がほっぺにチューなジャケット、音楽聴いてるiPhoneの画面を最暗にしたいくらい誰にも見られたくないタイトルが数曲並ぶこのアルバム、再生ボタンを押すとたまげます。この間たまたま富山のフェスでいっしょだったんですが、彼らのライヴを観に行くと、芝生の最前線にちょこんとかわいい幼い兄妹が。歌詞が卑猥になり、ステージがヒートアップすればするほど彼らは危ないお兄ちゃんたちに寄ってゆく。おそらく歌詞や下川の下ネタ演説の意味をその幼い兄妹はわかっていないはずなんですが、仰け反り返りそうな演奏力(ちなみに高校生からこの実力)に、思わず口ずさまずにはいられないキャッチーなメロディー(幼い兄妹よ、マネしちゃあかんよ!)、こりゃ子供たちは吸い込まれてもおかしくないと確信したのでした。これぞ本気のおふざけ、いや、彼らはふざけてなんかない、ここまでバカバカしい歌詞を並べながらも挫・人間の音楽にはものすごい説得力があるのです。皆さんぜひ聴いて、そしてライヴにも足を運んでみてください(口ずさむのは気をつけて!)。



PROFILE/YeYe



89年、滋賀生まれのシンガー・ソングライター。学生時代から京都を中心に活動し、2011年にファースト・アルバム『朝を開けだして、夜をとじるまで』をリリース。2012年の〈CDショップ大賞〉では同作でニューブラッド賞を受賞。同年に後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)や古川本舗、永野亮、SAKANAMON、jizueの作品にゲスト・ヴォーカルとして参加。さらに数々のCMソングも手掛けるなど活動の幅を広げる。4月にライヴ会場/店舗限定でEP『ハウスウォーミング』を発表。そして最新作『HUE CIRCLE』(RALLYE)も大好評。現在はアルバムを引っ提げた全国ツアー中! 年明けまで続きます。詳しい情報はこちらのサイトでチェック!



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