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【第29回】――宇多田ヒカル

連載
ハマ・オカモトの自由時間
公開
2014/02/20   00:00
ソース
bounce 363号(2014年1月25日発行)
テキスト
構成/編集部


ハマ・オカモト先生が聴き倒しているソウル〜ファンクを自由に紹介する連載!



【今月の課題盤】宇多田ヒカル 『First Love』 ユニバーサル(1999)

宇多田ヒカルさんのデビュー作『First Love』がリリース15周年ということで、それを記念して『First Love -15th Anniversary Edition-』が3月に出るとのこと。5000セットの完全生産限定盤がすぐに予約終了して追加生産が決まり、すごく話題になってますよね。僕が宇多田さんの作品をちゃんと聴いたのはこのアルバムだけなんですが、リリース当時はいろんなところで曲がかかっていたし、親が好きでよく車の中で聴いていたこともあって、小学校へ向かう時の景色を思い出します。身体で覚えてる感じですね。それで、この15周年のニュースを知ってから聴き直してみようと、しばらくこればっかり聴いてました(笑)。

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褪せないですよね……歌声も素晴らしいし。音楽性自体はどんどん変化していると思うんですけど、誰が聴いてもわかるあの声はずっと変わらない。音楽性云々を抜きにしても、歌い手としての魅力が際立っている人だと思います。また、このアルバムは海外のR&Bに引けを取らないクォリティーだし、むしろこちらのほうがカッコイイと思えるほど。音像のヴァリエーションはそれほどないんですが、急に生ピアノが入ってきたりだとか、アレンジの意外性にも惹かれます。これをきっかけに、いまシンセ・ベースに挑戦したくて。ネックがあって、決められた範囲のなかで弾くのとは概念が違うんですけど、『First Love』は本当に構造がわからない! 鍵盤の上を猫が歩いた……みたいな。何コレ!?って感じがまたカッコイイんです。あと歌詞もいいんですよね〜……10代でこれを書いたと思うとちょっとコワイ(笑)。特に“甘いワナ 〜Paint It, Black”の歌詞がとても好きで。〈Paint It, Black〉とはもちろんストーンズのアレなんですが、リリックが引用されていて、そういうところも〈らしい〉です。あと“In My Room”も好きだし、“time will tell”も最高ね……って普通に好きなアルバム紹介みたいになってますが、とにかく聴いたことない人はぜひ。でも全世界で991万枚出荷、日本のCDアルバム・セールス歴代1位(2013年現在)というすごい作品なので、聴いたことのない人は少ないかな? でも“Automatic”などシングル曲しか知らないなら、それらを喰う曲はいくらでも入っているので聴いてみてほしいです。

とはいえ、今回いちばん興味があるのは〈リマスター盤〉というところ。普通、リマスターされているものの多くは60〜80年代のいわゆるアナログ盤の起こしですが、果たして99年のCD作品がどう変わるのかと。90年代のCD作品はもっともCDらしい音だと思っていて、あのコンプレッションされた感じが個人的にも好き。なのでとても気になります。オリジナルと聴き比べるのもおもしろいと思いますよ!

 

PROFILE/ハマ・オカモト



OKAMOTO'Sのヒゲメガネなベーシスト。ニュー・アルバム『Let It V』(ARIOLA JAPAN)についてはご覧の通り! 2月8日の千葉LOOKを皮切りに全国ツアーがスタートします! また個人活動としては、2月26日にリリースされる花澤香菜の新作『25』に参加。詳細は〈www.okamotos.net〉へGo!

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