ラン・ザ・ジュエルズ、グルーパー他、2014年海外メディアを騒がせた話題作はコレだ
2014年末、日本でも関心を集めている海外メディアで発表された年間ベスト・アルバムの中から注目の作品をピックアップ。万国共通の評価を得るエイフェックス・ツイン、エド・シーラン、フライング・ロータス、サム・テイラー、テイラー・スウィフトなどお馴染みの顔ぶれだけでなく、ユニークな面々が取り上げられています。
D'Angelo And The Vanguard『Black Messiah』
14年間待ち続けました!ディアンジェロ、待望の3作目が遂に到着!!ネオ・ソウル~ジャズ~ファンク~スライからプリンスまで様々に内包しつつ、ディアンジェロにしか鳴らせない黒く煙るサウンドは聴けば聴くほど深みにハマる!相次いだ警察官の市民殺害事件に触発され、「音楽を通じて主張したい」と急遽発表したという意欲作。
The War On Drugs『Lost in the Dream』
これぞアメリカン・ロックのニュー・スタンダード!米フィラデルフィア出身のカリスマ・ソングライター、アダム・グランデュシエル率いるザ・ウォー・オン・ドラッグスの3作目にして最高傑作。年末、海外メディアのベスト・ディスクが発表されてから売れてます!
Run The Jewels『Run the Jewels 2』
エル・Pとキラー・マイク、NYとアトランタを代表する鬼才同士が激突した超話題のラップ・デュオ、ラン・ザ・ジュエルズが2013年末にリリースしたアルバム。NYオールドスクールからバウンス~トラップをも豪快に呑みこんだドープなプロダクションの上を、二大巨人のキレのあるマイク・リレーが冴えわたる!
Sharon Van Etten『Are We There』
ボン・イヴェールやザ・ナショナルといったアーティストたちも心酔しているというブルックリンのシンガー・ソングライター、シャロン・ヴァン・エッテン。この2年振りのアルバムでは、前作のフォーク路線に打ち込みを取り入れるなど新機軸を展開。レイジーなヴォーカルもいい味を出しています。
Andy Stott『Faith In Strangers』
2012年の『Luxury Problems』でテン世代の新しいテクノ・サウンドを提示し、ブリアルやジェームス・ブレイク等と並びテクノを超越したさまざまなシーンでプロップスを獲得したマンチェスターの独創的クリエーター、アンディー・ストットが2年ぶりとなるアルバム。前作以上にアグレッシヴで進化した重低音ベース・サウンド!
Angel Olsen『Burn Your Fire For No Witness』
美麗シンガーソングライター、エンジェル・オルセン。セカンド・アルバムとなる本作は、グラミー賞ノミネートの敏腕プロデューサー、ジョン・コングルトンを迎え制作され、セイント・ヴィンセントを彷彿とさせるギターのリフと力強い彼女のヴォーカルが冴えわたる。美しいフォーク・ソングやバラードも絶品。
Dean Blunt『Black Metal』
ハイプ・ウィリアムスの片割れである英ミュージシャン、ディーン・ブラント。『Black Metal』と題された本作は、バラードからポストパンク、ローファイからエレクトロニック、さらに哀愁漂う楽曲へと目まぐるしく表情を変え、全く先の読めない独創的な作品。
Grouper『Ruins』
グルーパーことリズ・ハリス。ポータブル4trレコーダー、マイク、アップライトピアノといったシンプルな機材と楽器を用いて制作された本作は、初のピアノの弾き語りアルバムで、静かでフラジャイルな歌声と素朴なピアノに録音時の自然な環境音もプラスされ、彼女が滞在した場所の記録のよう。
Ought『More Than Any Other Day』
モントリオール出身の4人組ローファイ・ポスト・パンク・バンド。トーキング・ヘッズやキャップン・ジャズが引き合いに出されるバンドで、切れのギター、タイトなリズム、の上をシャウトする危うい雰囲気のヴォーカルが恰好いい!
Shabazz Palaces『Lese Majesty』
フライング・ロータスやアニコレを魅了する鬼才シャバズ・パラセズ。このセカンド・アルバムでは、まるでジョージ・クリントンとサン・ラー指揮の下にフライング・ロータスとオッド・フューチャーがドープでスペーシーなセッションを繰り広げていくようなレフトフィールド・アフロ・ヒップホップを展開。
掲載: 2015年01月07日 16:53