〈冬のタワレコチョイス〉聴くまで死ねないクラシックの名盤 まとめ買い3枚で15％オフ！

アルバム

聴くまで死ねないクラシックの名盤ベスト20！
すべての音楽ファンの方へ、クラシック・ファンの中でよく知られた名盤を20枚選びました。作曲家の生年順に並べています。対象商品が3枚で20％オフ♪

イ・ムジチ合奏団/ヴィヴァルディ:協奏曲集≪四季≫

1959年ステレオ録音。春夏秋冬の様々な情景を描写した、ヴィヴァルディの代表作として知られる《四季》。この作品をLPレコードによって全世界に広めたのが、ヴィヴァルディと同じイタリアで生まれたイ・ムジチ合奏団のこの録音でした。磨き抜かれた合奏、旋律の艶やかな歌、はつらつとしたリズムにより、この名作を堪能させてくれます。

 

グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲

1981年デジタル録音。グールドは1955年にこの作品をモノラル録音してレコード・デビューを果たしました。バッハ時代にはチェンバロで弾かれていたこの作品を、現代のピアノを駆使して一貫したリズムと多彩なニュアンスを与え、抒情的な表現を聴かせてくれます。初出CDはグールドの死(1982年10月4日)の直後、1982年12月に追悼盤のように発売されました。

 

ブルーノ・ワルター/モーツァルト:交響曲第39・40・41番「ジュピター」

1959＆60年ステレオ録音。ブルーノ・ワルター（1876～1962）は「常に微笑みを忘れず」をモットーに、ロマンティックで情緒豊かな演奏を行った大指揮者でした。米コロムビアは引退表明したワルターに、開発されたばかりのステレオ録音を提案。録音用のコロムビア交響楽団との間で生まれたこの1枚です。ポピュラー・ソングにもなった第40番の冒頭旋律をこれだけ美しく歌わせた演奏は決してありません。第41番の堂々たる威容も聴きものです。

 

ジョージ・セル/モーツァルト:ポストホルン・セレナード 他

1969年ステレオ録音。ジョージ・セル（1897～1970）は戦前のウィーンで活躍した後、ナチスを逃れてアメリカへ渡り、アメリカの地方オーケストラに過ぎなかったクリーヴランド管弦楽団を世界最高のオーケストラに育成した名指揮者。ここではポストホルン・セレナードやアイネ・クライネ・ナハトムジークという愉悦に満ちた音楽を取り上げ、大人数のアンサンブルにも関わらず、一人で弾いているような完璧な合奏と卓越した音楽性、リズム感により、作品の古典的で躍動的で抒情的な美しさを驚くほどの完成度で再現しています。

 

レオポルト・ウラッハ/モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲

1951＆52年モノラル録音。米ウエストミンスターは戦後の強いドルを使ってウィーンへ出張録音を敢行。ウィーン・フィル・メンバーによる室内楽の名盤を数多く生み出しました。その中の最高の名演がこの1枚。ウィーン・フィルの伝説的なクラリネットの名手、ウラッハのとろける様な音色と、ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団の響きが柔らかく溶け合い、夢に聴くような名演奏を成し遂げています。

 

カルロス・クライバー/ベートーヴェン:交響曲第5番≪運命≫・第7番

1974～76年ステレオ録音。カルロス・クライバー（1930～2004）は70～90年代に一世を風靡した天才指揮者。鮮烈にして精密かつ流麗な演奏は麻薬のような魅力をもち、神経質だったためしばしばキャンセル騒ぎを起こしましたが、多くのファンが彼を追いかけました。名門ウィーン・フィルを本気にさせ、存分にドライヴしたこのベートーヴェン2曲は、クラシック・ファンの間では説明不要の名盤として知られているものです。

 

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベートーヴェン:交響曲第九番 「合唱」

1951年モノラル・ライヴ録音。フルトヴェングラー（1886～1954）はクラシック音楽のみならずドイツの芸術文化を象徴する大芸術家でした。楽曲の構造を深く分析し、絶妙な緩急や強弱を駆使して作品を生命力豊かに再現する彼の指揮芸術は、今もCDを通じて新しいファンを生み続けています。冒頭の打ち震える様な弱音による開始から、オーケストラと合唱が猛烈なスピードと音量で高揚を続けつ終結まで、ひと時も耳を離すことのできない、おどろくべき名演奏です。

 

アルトゥール・ルービンシュタイン/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

1975年ステレオ録音。ポーランドの巨匠ルービンシュタイン（1887～1982）は「年齢に逆行するピアニスト」と呼ばれ、最晩年まで演奏活動をつづけました。これは85歳での録音ですが、テクニックの衰えはほとんどなく、持ち前の輝かしい音色と逞しいタッチに穏やかな表情を加えながら、豊かな音楽を作り出してゆきます。まさに「皇帝」のニックネームにふさわしい、悠然としてスケール大きく、同時に深みも備えた名演と言えるでしょう。

 

シャルル・ミュンシュ/ベルリオーズ:幻想交響曲

1967年ステレオ録音。アンドレ・マルロー文化大臣の提唱のもと、新たに立ち上げられたパリ管弦楽団の初代指揮者に迎えられたのは、当時76歳のフランスの巨匠ミュンシュ（1891～1968）でした。この「幻想」は、その第1回演奏会の直前にセッション録音されたもので、繊細さと熱血漢を持ち合わせたミュンシュの魂がより一層熱く高まって、異常ともいえる激しいテンションの演奏を繰り広げています。優秀な楽員を揃えたパリ管弦楽団が、ミュンシュの要求に完璧に応えているのも聴きものです。

 

ヴィルヘルム・バックハウス/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

順に1967、1955年ステレオ録音。20世紀ドイツ最高のピアノの巨匠バックハウス（1884～1969）の得意曲目2曲を優秀な録音で収めた1枚。バックハウスは少年時代にブラームスがこの曲を指揮した演奏会を聴いており（ピアノは彼の師のダルベア）、まさにブラームスの時代と我々を直接結んでくれるような演奏です。テンポを急がず、悠然と、味わい深く弾かれたブラームスです。モーツァルトのピアノ協奏曲第27番も、作曲者晩年の澄み切った境地がそのまま現わされたような名演奏です。

 

ラファエル・クーベリック/スメタナ:≪わが祖国≫(全曲)

1990年デジタル・ライヴ録音。巨匠クーベリック（1914～96）が祖国チェコのビロード革命の結果、待望の帰国を果たし、かつての主兵チェコ・フィルと42年ぶりに共演した感動の名演。有名な《モルダウ》を第2曲にもつ《わが祖国》は、チェコの歴史や自然、伝説を描いた6曲からなる連作交響詩。19世紀、ハプスブルク家の支配下にあったチェコの自主独立を夢見て作曲された《わが祖国》が、ビロード革命により真の独立を勝ち得た時に演奏された歴史的演奏会であり、圧巻の名演奏でもあります。

 

エフゲニー・ムラヴィンスキー/チャイコフスキー:交響曲第6番≪悲愴≫

1960年ステレオ録音。ロシアの巨匠ムラヴィンスキー（1903～88）とレニングラード・フィルによる伝説的名演。後期ロマン派のチャイコフスキー作品は、戦前は甘美に、ロマンティックに演奏されていましたが、ムラヴィンスキーは端然とした演奏でそれを刷新。レニングラード・フィルの機能的なアンサンブルを駆使して、早めのテンポによるストレートな進行と、ロシア的な重厚さと抒情性を両立。ムラヴィンスキーならではの詩的なニュアンスも加わった多彩な表現を聴かせています。

 

スヴャトスラフ・リヒテル/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

1962年ステレオ録音。ロシアの大ピアニスト、リヒテル（1915～97）と、「楽壇の帝王」カラヤン（1908～89）の豪華共演によるチャイコフスキー。リヒテルの強靭な打鍵、弾力的なリズム、スケール雄大な構想力を、カラヤンとウィーン交響楽団が壮麗な響きで包み込み、時に協調し、時に張り合いながら、聴きごたえ十分の名演を繰り広げています。カップリングのラフマニノフの前奏曲集はリヒテルが折に触れて愛奏しつづけた味わい深い作品です。

 

イシュトヴァン・ケルテス/ドヴォルザーク:交響曲第9番≪新世界より≫

1961年ステレオ録音。ハンガリー出身のケルテス（1929～73）が32歳の若さでウィーン・フィルを指揮した《新世界より》は、この名曲の随一の名演として知られるものです。若者らしいストレートでダイナミックな運びの中に、巧みな楽想の描き分けや、味わい深い旋律の歌があり、名門ウィーン・フィルが充実した響きとコクのある表情で、見事にその指揮に応えています。優秀録音で知られた英デッカの録音だけに、音質も今もって鮮明です。

 

ミシェル・コルボ/フォーレ:レクイエム

1972年ステレオ録音。19世紀フランスの作曲家フォーレのレクイエムは、通常のレクイエムに加えられる「怒りの日」を持たない、優美な旋律と抒情的な美しさをもった作品です。この美しい作品の最も美しい演奏が、スイスの名指揮者コルボ（1934～2021）によるもの。コルボは合唱団の統率に優れ、その豊かな表現力はまさに聴きもの、また、曲中の「ピエ・イエズス」と「イン・パラディズム」のソロに透明感のあるボーイ・ソプラノを起用し、天上のような美しさを響かせています。

 

ジャクリーヌ・デュ・プレ/エルガー:チェロ協奏曲

1965年ステレオ録音。ジャクリーヌ・デュ・プレ（1945～87）はイギリスの悲運の天才チェロ奏者。これは僅か20歳のときの録音ですが、いまだにエルガーのチェロ協奏曲の最高の名盤として知られています。抜群のテクニック、鋭い感覚、深い楽曲把握により、作品と一体となった激しく、美しい演奏はまさに唯一無二。しかし、この時から10年経たずして、彼女は多発性硬化症のため引退を余儀なくされました。

 

レナード・バーンスタイン/マーラー:交響曲第5番

1987年デジタル・ライヴ録音。指揮者、ピアニスト、作曲家としてコンサートに、ミュージカルに活躍した才人バーンスタイン（1918～90）。彼が指揮者として最も得意としたのがマーラーでした。マーラーとは同じウィーンとニューヨークで活躍したユダヤ人という共通点があり、作品の内側に入り込んだ、ロマンティックにしてドラマティックな表現力に特徴がありました。この第5番は、美しく抒情的なメロディで有名な「アダージェット」を含んでおり、マーラー入門曲としてもおすすめです。

 

アンドレ・クリュイタンス/ラヴェル:ボレロ/スペイン狂詩曲 ラ･ヴァルス

1961年ステレオ録音。「スイスの時計職人」と呼ばれたほど繊細・精緻な作風を示したフランスの作曲家ラヴェル。彼の作品群を、最も繊細・精緻にしてきわめて優美に、しゃれっ気豊かに再現したのがベルギーの名指揮者クリュイタンス（1906～67）でした。クリュイタンスのラヴェルは、往年のパリ音楽院管弦楽団の雰囲気豊かな演奏とともに、不滅の名盤として聴き継がれています。録音も今もって優秀です。

 

フリッツ・クライスラー/愛の喜び&愛の悲しみ～クライスラー自作自演集

1920年代のモノラル録音。「愛の喜び」「愛の悲しみ」といったヴァイオリン小品で知られるクライスラー（1875～1962）は、戦前の最高のヴァイオリニストでもあり、SPレコードに数多くの録音を残しました。これは、自作自演を集めた1枚で、古い録音を通じて豊かな味わいに満ちた音色と、人懐っこい節回しが、聴き手にやさしく語り掛けてきます。こうした情緒の豊かさは、現代ではなかなか耳にし得ないものです。クライスラーがクラシック音楽を超えた偉大なエンターテイナーであったことを証明しています。

 

オイゲン・ヨッフム/オルフ:カルミナ・ブラーナ

1967年ステレオ録音。合唱と独唱、大規模オーケストラによるダイナミックな躍動感と生命力の噴出が衝撃的なオルフの人気曲《カルミナ・ブラーナ》。冒頭の「おお、運命の女神よ」はスポーツイベントの入場曲にしばしば使われ有名です。ヨッフム（1902～87）はこの名作を世界に広めたドイツの名指揮者で、この録音は作曲者オルフ（1895～1982）が監修したことでも知られる永遠の名盤です。

 

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