ビクター・ヘリテージ・コレクション Vol.2
VICTOR(ビクターレコード)が保有する数ある音源の中から、歴史的価値の極めて高い録音を復刻するシリーズ、TOWER RECORDS VICTOR “HERITAGE COLLECTION”。
第1弾は日本人演奏家を中心に現代音楽の歴史的名盤を5タイトル発売いたしましたが、今回は趣向を変更、ヴァイオリニストのP.ズーコフスキー、指揮者の朝比奈隆、そしてチェリストのJ.シュタルケルら3人のアーティストによる稀少盤をセレクト、それぞれ2枚組のCDにまとめました。ズーコフスキーが武満徹をはじめ高橋悠治、一柳慧ら現代日本の作曲家に加え、J.ケージの初期作品を日本で録音したLP2枚分の音源を今回「ズーコフスキーの芸術」として完全収録。これは世界初CD化の快挙です。朝比奈隆は知る人ぞ知る名盤、マーラー「千人の交響曲」とショスタコーヴィチ「革命」という重量級の作品をカップリングした1枚と、フルトヴェングラー没後30年記念ライヴを収録した「交響曲第2番」というこちらもまた重量級の1枚。朝比奈ファン垂涎のタイトルが嬉しい同時復刻です。最後はハンガリーの名チェリスト、シュタルケルの日本録音を中心に収録したソナタ作品集。シュタルケルの代名詞的作品であるコダーイ「無伴奏チェロソナタ」の1970年録音盤を中心にフランクのチェロソナタ、シューベルトのアルペジョーネなどを含む注目の1枚。円熟期にさしかかったシュタルケルの気力みなぎる濃厚な響きが堪能できます。