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新世紀のロックン・ロール・ミューズ、フローレンス・アンド・ザ・マシーン

新世紀のロックン・ロール・ミューズ、フローレンス・アンド・ザ・マシーン

ビヨンセ、エルトン・ジョン、カニエ・ウェスト、U2、ドレイクなど音楽界からはもちろん、マルベリー/イヴ・サンローラン/シャネルのショウでパフォーマンスを披露、グッチのデザイナー、フリーダ・ジャンニーニがフローレンスをインスピレーションの源として名前を挙げるている他、ファッション業界もこぞって彼女へラヴコールを捧げるなど、欧米で話題沸騰!

そんな時の人となったフローレンス・ウェルチ率いるフローレンス・アンド・ザ・マシーンの新作『セレモニアルズ』は、アデル/フレンドリー・ファイアーズ他を手掛けるポール・エプワースを迎え、アビー・ロード・スタジオの伝説的な<スタジオ3>で5週間を費やし、自身のフル・バンドと共にレコーディング。

上昇気流に乗って絶頂期を迎えようとしているアーティストが作った、驚くほど完成度の高いアルバムは、フローレンス曰く「手に負えない、私の最大限要求主義」の証となる、途方もない作品だ。拍動を轟かせる「Spectrum」の啓示的な実証主義。疾走感ある、威厳に満ちた「All This And Heaven Too」に「Shake It Out」。「No Light No Light」や「Heartlines」の意気揚々としたエモーショナルな叫び。『Ceremonials』にしばらく耳を傾けた後、何よりもまず聴き手に伝わってくるのは、演奏ぶりから明らかに伺える自信である。

「ドラムはより強力に、ベースもより強力になってるの。できるだけ壮大かつパワフルにね。今回は、前作よりもエレクトロニック・サウンドの実験を行ってはいるけど、全体的には、よりオーガニックな音のアルバムに仕上がっていると思う。“整然とした混沌”みたいなものね」と彼女が言うように、全体としてより実験的かつチャレンジ精神に溢れた内容で、彼女自身が最も得意とすること、つまり先進的で、どこにも属さない、真に計り知れない作品となっている。

 

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2011年12月29日 16:52