北欧ノルウェーのスーパーグループ、ザ・メガフォニック・スリフト

ヤング・ドリームズ、ステレオ21、カシオキッズなどノルウェーのバンドから集まったスーパー・バンドとしても知られているザ・メガフォニック・スリフト。デビュー・アルバム『ディケイ・デコイ』では、90年代のソニック・ユースやダイナソー・Jrなど、USオルタナティヴの空気を見事なまでに高らかに鳴らせてみせたが、新作はバンドの新境地に突入。

紅一点ベーシスト、リンの美しいコーラスが交差するツイン・ヴォーカルも健在の本作。美しいギターの轟音の果てに辿り着いたサウンドは、更に鋭さを増し、ダイヤモンドダストのようにきらびやかに輝いている。オルタナ・シューゲイザーを超越し、ギターの轟音の果てに自分達のオリジナル・シューゲイザー・サウンドを確立した彼らの最高傑作だ。