全世界のビーチ・ボーイズ・ファンを魅了するザ・エクスプローラーズ・クラブ
2008年のデビュー・アルバム『フリーダム・ウインド』は、コーラスやヴォーカル・ハーモニーだけでなく、他のフォローワーといわれるバンド達の中でも群を抜いていたビーチ・ボーイズに対する拘りが評判となり、リリースされるや否や全世界の<ビーチ・ボーイズを心より愛するファン>の間で話題沸騰。また、60年代ポップ・ミュージックを想起させるどの曲のメロディやアレンジからも、一瞬一粒に想いを込めたソングライター、ジェイソンの深い愛情も感じられる作品だった。
そしてあれから3年。新作『グランド・ホテル』は、ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンのエンジニアで、伝説のアルバム『SMiLE』の共同プロデューサーの1人、マーク・リネットがミックスを担当。アラン・ボイドもバンドのFacebookに最大級の賛辞をポストするなど、早くも話題を振りまいている。バート・バカラックやグラスルーツ、A&Mの60年代後半を想わせるタイムレス・ポップ・ナンバーの数々、もちろん前作同様にビーチ・ボーイズの香りも随所に散りばめられている。世知辛い現実を忘れさせるリラックス感、癒しを超える心の豊かさ、そして音楽の持つ役割をジェイソンが見事に表現した注目作だ。
ライナーノーツ: 萩原 健太
紙ジャケット仕様・歌詞付
日本盤ボーナストラック2 曲収録
タグ : UK/US INDIE
掲載: 2012年02月20日 18:57