NYアヴァン・ミュージックの至宝、Zs(ジーズ)が新作をリリース
過去2 度の来日における衝撃のパフォーマンスでオーディエンスを震撼させた、サクソフォニスト、サム・ヒルマー率いるNYアヴァン・ミュージックの至宝、Zs(ジーズ)の新作が完成。
前作『New Slaves』(収録曲はここ日本でもフリーフォームなスタイルのDJにヘヴィ・プレイされた)リリース後ドラマー、ギタリストのメンバー・チェンジを経て、現在のトリオ編成となる。新たなギタリストはアニマルというプログレッシヴ・ジャム・バンドに在籍していた パトリック・ヒギンズ、そしてドラマーは、 ガーディアン・エイリアン、ダン・ディーコン等との仕事で知られ、<The Village Voice>にて“Best Drummer in New York”と称された超絶変態ドラマー、グレッグ・フォックスである。
本作は20分を超える2曲、「Grain Part One」と「Grain Part Two」で構成されており、パート1はサムとパトリック、パート2はグレッグが構成したもの。グレッグの加入によってエレクトロニクスとエディット感覚が増強されており、ループとエフェクトを駆使しつつグリッジなノイズやドローン、パーカッシヴでプリミティヴなリズムなどが縦横無尽に駆け巡り、時間の感覚を麻痺ささせるかのようなミステリアス且つサイケデリックなサウンドへと到達した。
ノー・ウェイヴ、フリージャズ、ノイズ、ポスト・ミニマリズム、電子音楽、即興演奏等の広大な領域を大胆に横断してきた彼らだが、本作は、ブルックリンの伝統的なアヴァンギャルドの要素を詰め込みミニマムな編成で見事に消化/昇華・体現してみせている。
日本盤には2曲のボーナス・トラックを追加収録し、さらに2つの映像をダウンロード・チケットにて封入。初回プレス限定盤にてリリース。
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掲載: 2013年05月02日 19:33