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ポルトガル・ザ・マン、デンジャー・マウスを驚愕させた新作

Portugal. The Man

 

アラスカが生んだ最狂のサイケデリック・ロック・バンド、ポルトガル・ザ・マン。

6枚のアルバム、ツアーに次ぐツアー、そしてコーチェラやボナルー、ロラパルーザといったフェスティヴァルへの出演をこなし、ロックのDIYを一から十までマスターした彼ら。そんな彼らが通算7枚目のニュー・アルバムで辿りついたのが「最も満足感のある仕事は、誰かとのコラボレーションである」という、新たな境地だった。

そこで彼らが白羽の矢を立てたのが、ベックやナールズ・バークリー、ザ・ブラック・キーズなどとの仕事で知られる、グラミー賞を5回も受賞したプロデューサー/アーティスト、デンジャー・マウス!彼にわざわざ会う為に、アラスカ出身、現在ポートランド在住のフロントマン、ジョン・ゴーリーははるばるニューヨークまで出向き、デンジャー・マウスが住むアパートメントのドアベルを押したのであった。

「ロック・バンドとのレコーディングをしたいとは思わない」と当初乗り気でない反応を見せていたデンジャー・マウスだったが、逆にその言葉にジョンはやや安堵したという。「ロック・バンドとしてのレコーディングなら、自分たちで既にやっているから、同じことなら自分たちでも出来ると思ったからね」。

しかし二人でアルバム作りについて話している内に、「自分達の可能性にに対して酷く野心的になっていった」彼らは「もの凄く特別なものを作ろう」という結論に達し、やがて『EVIL FRIENDS』となるものの制作に着手し始める。

そこでデンジャー・マウスとポルトガル・ザ・マンが目指したのはロサンゼルス。Mondo Studios、Eltro Vox Studios、Kingsize Soundlabsといったスタジオで、バンド史上最長となるセッションを行ってきた彼らは、やがて気づくのであった:「何かを求めようとする過程を通り越し、すごく新鮮で新しく、またとてもハードで心から満足できるものを、どうやって作ればいいのかと模索するようになってからはじめて、このアルバムが出来ていったのだ」と。

1年かかって完成したアルバムに収録されているのは、これまで以上に幅広い音楽性の楽曲群。次から次へと移ろっていくバンドの熱に浮かされたような夢ととめどなく広がっていく思考から生み出されたのは、ダークなサウンドからパンクっぽい躍動に轟くギターが印象的な「Evil Friends」から自信に満ちたメロディーが鳴り響く「Modern Jesus」、そして歌わずにはいられないアンセム「スマイル」まで、サイケデリックなまでに多彩な色合いのサウンドと歌詞。

彼らのライヴを観たデンジャー・マウスが「君達がそんなサウンドを出せるとは思わなかったよ」と驚いたように、これまでライヴでの自分たちとアルバムでの自分たちの姿にギャップがあると思われていたらしい彼ら。今回、デンジャー・マウスとスタジオに入ることによって「これが俺達だ!このバンドこそが俺たちだ!一緒に何か作ろうぜ!」という境地に達したという。

タイミングよくFUJI ROCK FESTIVAL'13での初来日も決定!2013年くること間違いなしのポルトガル・ザ・マン。彼らが7枚目にしてようやく到達することの出来た新たな音世界を体現せよ!

 

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2013年05月15日 17:05