若きメタルの救世主、グラマー・オブ・ザ・キル2作目
08年に発表したセルフ・タイトルEPが、輸入盤だけにも関わらず日本国内の各大型CDショップで大展開を受け、日本だけで5,000枚を超えるセールスを記録し、その後の11年にフルレングス・アルバム・デビューも果たし、こちらも新人としては異例のヒットとなったUK出身のグラマー・オブ・ザ・キルが、注目のセカンド・アルバムを遂に放つ!
■伝統と革新が行き交うサウンド
08年、英国メタル専門誌『KERRANG!』付属のアイアン・メイデン・トリビュートCD『MAIDEN HEAVEN』に参加し、ここ日本でも耳の早いメタル・ファンを中心に注目を集めた彼ら。本作収録の「Second Chance」では、そのアイアン・メイデンに代表されるギャロップ・ビートを用い、アルバム全編でブリティッシュ・ヘヴィ・メタルのツイン・リードが炸裂している。一方、全編を通して楽曲アレンジの手法やヴォーカル・メロディは、2000年代、ないしは2010年代に入ってからの最先端のもの。とりわけ、前作『THE SUMMONING』での好評だった印象的なヴォーカル・メロディとコーラスワークは今作でよりパワーアップしている。伝統と最新鋭の両サウンドの良いところをうまく邂逅させ、極めてキャッチーなメロディを乗せた作品がこれである。
■さまざまなツアー、フェスを体験
08年、デビュー前にも関わらず英国『DOWNLOAD FESTIVAL』に出演(しかもメイン・ステージ)して以来、メタリカとリンキン・パークが各日のトリを務めた『SONISPHERE FESTIVAL 09』英国公演にも出演し、09年にはドラゴンフォースとのツアーを経験。10年には再び『DOWNLOAD FESTIVAL』に。そして13年春のエスケイプ・ザ・フェイトとのツアーを終え、三度目の『Download』出演。その直後からパパ・ローチとの欧州ツアーを行なう。
■プロデューサーは若手メタル・バンドのヒット請負人
本作のプロデューサーは、ジョーイ・スタージス。英国出身のアスキング・アレクサンドリアがBillboard TOP200の9位に送り込んだ「RECKLESS & RELENTLESS」、同チャート10位にランクインしたデヴィル・ウェアーズ・プラダの「ZOMBIE EP」や「DEAD THRONE」など、多くの有名若手メタル・バンドのヒット作を手掛けている。
■ギタリストはアックスワウンドでも活躍
マイク・キングスウッド<g,vo>は、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインのマット・タック<vo,g>による別バンド、アックスワウンドで、マットとギター・コンビを組んで活躍。アルバム『VALTURES』もリリースしている。
■アメリカの大手マネジメントと契約
前作はドラゴンフォースのマネージャーがマネジメント業務を担っていたが、本作「SAVAGES」からは米国の大手マネジメントであるThe Artery Foundationと契約。このThe Artery Foundation、前述のアスキング・アレクサンドリアや、MAメタル四天王の一角アンアース、11年にEpitaphに移籍したアレサナなど、数多くの人気若手メタル・バンドを扱っている。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2013年09月05日 10:35