注目の4人組ドリーム・ポップ・バンド、フィールド・マウス
レイチェル・ブラウンとアンドリュー・フートラルの2人を中心にブルックリンを拠点に活動している4人組ドリーム・ポップ・バンド、フィールド・マウスの2010年に自主制作リリースしていたファースト・アルバム『You Are Here』に、最新の音源を追加して日本のみでCDリリース。これまで正式なリリースをしていないにも関わらず、2012年に<SMALL PLATES>と<LEFSE>からリリースした7インチはいずれも即完売となるなど、インディ・リスナーから熱い支持を集めて始めている。
本作は1~3曲目に最近のトラックを配し、それ以降が自主リリースしたアルバム『You Are Here』、そして最後にボーナス・トラックであるアコースティック・ヴァージョン2曲を追加した計16曲で構成されている。シューゲイズ、インディ・ロック、パワー・ポップなどの要素が絶妙のバランス感で融合しており、将来性と高いセンスを感じさせる完成度の楽曲が軒を連ねる。
特に最近のトラックはドリーミーに進化/深化している印象で、浮遊感に満ちたアトモスフェリックなギターと、駆け上がるようなリズムにレイチェルのキュート且つ表現力豊かなヴォーカル&ハーモーニーが溶け込み、程よくサイケデリックに揺らめき煌めくポップ・チューンを形成している。特に冒頭を飾る「Glass」は煌びやかな展開力とメロディが爽快な彼らの楽曲のなかでも一際のキラー・チューンだ。
『You Are Here』は同系の音でありつつ、昨今の楽曲に比べるとロック色が強いが、メロディ・センスやスタイルは確立されているので必聴だ。
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掲載: 2013年12月11日 10:12