ガールズ・ロックのマスターピース!ダム・ダム・ガールズ新作
「ラモーンズ meets ロネッツ」と評され、ガレージ~ロー・ファイ・リバイバルの火付け役となったL.A出身のガールズ・バンド、ダムダム・ガールズ。イギー・ポップへの敬意を表したバンド名とキュートさ爆発の尖ったローファイ・サウンドで一躍世界中にその名を轟かせた彼女達の3作目となる本作はN.Yからラスベガスに拠点を移し、ガレージ、ローファイといった枠を軽く超えた完成度を誇る作品を創り上げた。
エレクトリックなビートが新鮮なM-2、美しくも残酷である詩人ランボーの世界観は歌い上げたM-3、彼女達の中では珍しい正統派のバラード・ソングM-4、イメージを裏切らない疾走感溢れるM-6、アルバムに先駆けてH&MのCMで公開されたリード曲M-7など、全曲ポップ・ソングとしても通用してしまうクオリティーの高さを誇っている。そしてバンドのアイコン、ディー・ディーのロック・シンガーとしての存在感は、ここしばらくガールズ・ロック・バンドが到達しえなかった境地だろう。60sポップス、パンク、ニュー・ウェイブ、ライオット・ガールというガールズ・ロックの系譜は、今作品によってダム・ダム・ガールズにつながっていくことになったのだ。
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掲載: 2013年12月18日 18:22