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ハウシュカ、3年振りのオリジナル・アルバム

Hauschka

 

2004年リリースのファースト・アルバム『Substantial』から早10年。その精力的な活動で「ポスト・クラシカル」というあらたなサブジャンルを牽引して来たその筆頭と言っても過言ではないでしょう。ハウシュカのオリジナル・アルバムとしては3年ぶりとなる新作、7作目となるアルバム。

新作のタイトルは『Abandoned City』。「捨てられた街」ーかつて人々が暮らし、離れて行った街。このアルバムに収録されている楽曲のタイトルは、すべて世界各地に実在する人気のない街の名前。ナミビアの鉱山の街、内戦で、原発事故で人々がはなれていった街、地面の陥没で消えたイタリアの村、誰も住みたがらない、新設された中国の街…。人々が新天地を目指す移動。それにともなう変化・喪失、郷愁。人々が離れて行き、廃墟のようになった街が時の経過と共に、自然の静かな動きに侵食され、元の姿に戻ってていく様。そのイメージ、感覚は一人ピアノの前に座り、作曲する際の内面の状態の隠喩としてしっくりくるものとハウシュカは語っている。

アルバムのオープニングを飾る「Elizabeth Bay」を除く楽曲はすべてリヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ「さまよえるオランダ人」の改変として作曲したという。作曲、録音に費やした時間は僅か10日間。大半の曲はプリペアードされた一台のピアノから生み出したサウンドでピアノを弾きながらミックス。ハープ、バラフォン、メロディカ、ドラムのように聴こえるサウンドはサンプリングではなくすべてピアノ、キーボードで作られたもの。

 

 

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掲載: 2014年04月08日 10:37