エクストリームのゲイリー・シェローン率いるハートスマイル新作
08年にアルバム『SAUDADES DE ROCK』で完全復活を果たしたモンスター・アメリカン・ロック・バンド、エクストリーム不動のヴォーカリスト、そして、あのヴァン・ヘイレンの元シンガー、ゲイリー・シェローン率いるハード・ロック・バンド、ハートスマイルが2011年の『HURTSMILE』以来となるセカンド・アルバム『RETROGRENADE』を発表する。
■前作よりもハード・ロック色が増したアルバム
デビュー・アルバム『HURTSMILE』は、ゲイリーの歌をメインに、ミッドテンポの曲が多いグルーヴィなロック・アルバムであったが、本作ではバンドとしてより結束を強めると同時に、ハード・ロック色が増したアルバムを完成させた。
■幅が広がった作曲
前作では、作曲にかかわっていたのはゲイリーと、彼の実弟でギタリストのマーク・シェローンのみであったが、今作はエクストリームのヌーノ・ベッテンコート(g)率いるポピュレイション1やドラマゴッズにも在籍したジョー・ペッシア(b)も参加し、ゲイリーやマークが一人でペンを握った曲もあれば、そこにジョーを加えた曲、さらに3人の共作曲など、バリエーションに富んだマテリアルが並ぶ。
■東日本大震災のチャリティー・ツアー
2011年1月にデビュー作を発表した直後の3月11日、東日本大震災が日本を襲った。日本がまだ混乱と恐怖にある中、少しでも日本のロック・ファンを勇気づけようとその6月にジャパン・ツアーを敢行。東京、大阪、名古屋はもちろん、仙台や福島、高知、倉敷をも訪れ、そのツアーの売上げの一部を義援金として寄付した。
■カヴァー曲も収録
本作には、オリジナル曲だけでなく、カヴァー曲も収録している。アルバム本編を締めくくる「Pump It Up」は、78年にエルヴィス・コステロが発表した『THIS YEAR'S MODEL』収録のシングル曲のカヴァーで、ハートスマイルはライヴでプレイしている。そして、日本盤ボーナス・トラックの「Over There」は、1917年にアメリカ人作曲家のジョージ・コーハンによって作られた米国軍歌。ハートスマイルはライヴのオープニングSEでこの曲を使用してきた。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2014年05月01日 11:30