ピアノ・ポップSSW、ポール・スティール新プロジェクト
一切正体を明かさず「まるでトム・ヨークがビートルズの新曲を演奏しているみたいだ」という噂のみが一人歩きしていた。
コールド・クロウズ・デッドの正体は、英国ブライトンのピアノ・ポップSSW、ポール・スティールとポスト・パンク・バンド、ジ・エクサーツ(The Xcerts)のマーレイ・マクロードによるニュー・プロジェクトだった。
ポールがメジャー・デビュー作『Moonrock』で見せたポップ・センスはXTCのアンディ・パートリッジや、ヴァン・ダイク・パークスらも絶賛。フジロックや渋谷クラブクアトロでのライヴ、そしてミーカやエンパイア・オブ・ザ・サンへの楽曲提供の傍らこのプロジェクトでシーンに帰還した。一方、ジ・エクサーツはスコットランド、アバディーンで13歳の少年たちによって結成。ガンズ・アンド・ローゼズとツアーするほどのまでに上り詰めた人気バンドで、ブリティッシュ・アンセムズで来日経験もある。
2人はコールド・クロウズ・デッドを「悲劇のバンド、スパークルホースにインスパイアされてスタートさせた」と語っており、そこにブリット・ロックやエモーショナル・ロックのサウンドをくぐらせたのがデビューアルバム『I Fear A New World』というわけだ。
ザ・ビーチ・ボーイズの60年代後半の作品で作詞を出がけていることでも知られる伝説的詩人、スティーヴン・ジョン・カリニッチもそのコンセプトに賛同しゲスト参加している。
タグ : UK/US INDIE
掲載: 2014年06月23日 15:21