カリフォルニア産サイケ・ポップ・バンド、アヴィ・バッファロー最新作
カリフォルニアはロング・ビーチ発の美ファルセットの使い手アヴィ率いるアヴィ・バッファローが4年振りとなるセカンド・アルバムをSub Popからリリース。
シンズを彷彿とさせるメロディ・センスとガールズに匹敵するカリフォルニア産ドリーミー・ポップで、デビュー直後からピッチフォークやNMEで大絶賛され、グラストンベリー、オール・トゥモローズ・パーティーズなど世界中のフェスに出演。またヴァンパイア・ウィークエンド、ファイナル・ファンタジー(オーウェン・パレット)、ビーチ・ハウスと共演するなど注目を集めてきた彼ら。本作は31ノッツのメンバーであり、ディアフーフなどを手掛けるジェイ・ペリッチをエンジニアに迎え、3年の月日をかけ制作。
若きニール・ヤングのようなアヴィのハイ・トーン・ヴォーカルをはじめ、フリート・フォクシーズのフォーキーなテイスト、胸を締め付けるメロディー、そしてバッファロー・スプリングフィールドをルーツに持つ西海岸特有のメランコリアは前作以上に輝きを増し、極上のドリーミー・サイケ・ポップを展開。さらに哀愁フレーズとレイドバックしたサウンドが心地よいバラードにも挑戦しており、キラキラした青春サウンドに少し大人のほろ苦さも加えられ、ビーチウッド・スパークス級のエヴァーグリーンが全体を包み込んでいる。
10代でデビューし、若さ故の不安定な感情をぶつけながらも前向きに成長していく等身大の彼らを表現しているような本作は、アヴィ・バッファローの新たな代表作になるだろう。
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掲載: 2014年07月25日 19:57