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【タワレコ特典付き】カインドネス、待望のセカンド・アルバム『Otherness』

Kindness

 

デビュー前からインディ・ダンス・シーンで注目を浴び、ビースティ・ボーイズ、カニエ・ウェスト、ザ・ラプチャー、フェニックスなどを手掛けたフィリップ・ゼダールとの共同プロデュースで、2012年にリリースしたファースト・アルバム『World, You Need A Change Of Mind』が、その年を代表するダンス・ロック・アルバムと絶賛され、サマーソニック2012でも来日をしたカインドネスことアダム・ベンブリッジ。

本作『Otherness』は、実に多様な先人たちの潜在的な繋がりを示し、それらを新たなもの、あるいは不朽のものへと作り上げており、いかなる分野のアーティストにも見られないような希有なものに仕上がっている。また今作では、様々なアーティスト仲間たちとコラボレートしながら、世界各地で共作やレコーディングを行なっている。デビュー作『World, You Need a Change of Mind』に魅了されたロビン、BBC Sound of 2014にもノミネートされたケレラ、ガーナ人ラッパーのマニフェスト、そして2013年の出世作『Cupid Deluxe』でもカインドネスとコラボレートしているブラッド・オレンジこと旧友デヴォンテ・ハインズ、といった面々だ。

アルバムのオープニングを飾る「World Restart feat. Kelela & Ade」は、フェラ・クティの作品を想起させるような、フィン・ピーターズによる、しなやかでルーズなホーンと共に突き進むが、それらは野太いブギのベースラインとベインブリッジ自らが奏でる分厚いパーカッションのノイズに下支えされている。『Otherness』を通して明らかにされているのは、音楽とは人が書き、一堂に会して一緒に演奏することで生まれるものだということ。それは、フィン・ピーターズやピアノ奏者サム・ベステによる表情豊かな演奏、「Who Do You Love?」のエンディングに聞かれるロビンの笑い声、そして「Geneva」でのケレラとの親密なデュエットなどにも表れている。カインドネスは幅広いジャンルの音楽――ディアンジェロ、ハービー・ハンコック、プリンス、シャーデー、ピート・ロック&C.L.スムース、ケイト・ブッシュ、坂本龍一など――を参照し、未加工でありながらもモダンな楽曲群の淀みない流れを作り上げているのだ。

この新作は、ベインブリッジの音楽観が最大限に具現化されたものである。その音楽観は、カンドネスというアーティスト・ネームを名乗り始め、研修生として音楽制作の研究に勤しんでいたフィラデルフィア高等研究所で2007年に作品をリリースし始めた時から、もう既に温められていたものだと言う。この新作は、故郷イギリスで年間最高アルバムと讃えられた『World, You Need a Change of Mind』以来、多くの人々がベインブリッジに抱いていた期待に見事に応えるものとなっている。

前作は、「モダンポップの脆弱な完全性から(この音楽を)区別する人間性」と「アルバム全体に貫かれる真の創造性」が評価されたが、『Otherness』ではその魅力が前作以上に前面に押し出されていると言っても過言ではない。プロデュースはアダム・ベインブリッジ本人が手掛け、アダム・ベインブリッジと共に、ブルー・メイ、そして1970年より、アトランティック・レコードでエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、グラミー賞を4度受賞、最近ではファレル・ウィリアムス『Girl』も手掛けた大御所ジミー・ダグラスがミックス作業を行っている。

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掲載: 2014年08月20日 13:42