セドリックとオマーの劇的な邂逅!新バンド、アンテマスク始動
■セドリックとオマー、やはりこの2人は組まなければならない。あまりにも呆気なく終焉を迎えたマーズ・ヴォルタからお互いに別々の道を進むかと思われたが、2人が劇的な邂逅を果たして2014年初頭にアンテマスクは始まった。
■音源制作から活動を開始、レコーディングにあたって自らのスタジオを提供したフリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)が全面的に参加、こちらもマーズ・ヴォルタ時代からの旧友で超絶ドラマー:デイヴ・エリッチを迎えアッという間にアルバムを完成。4月に入り告知無しにウェブ先行で音源を発表、非常に大きな話題を呼んだ。8月にはサマーソニックに参加するべく早くも来日。音源よりもさらにロック/サイケデリックなサウンドで、バンドとしての熱量の高さを披露。観る者を一瞬で引きずり込んだ。
■本作でのアンテマスクは、実験的である種のプログレッシヴさを聴かせたマーズ・ヴォルタとは打って変わり、ストレートなロックでグイグイと牽引していく。その意味でアンテマスクはアット・ザ・ドライヴ-インに近いとの評が多い。とはいえ衝動でガムシャラに突き進んだそれとは違い、プリミティヴさと熟練が相俟ったサウンドという印象が強い。これこそが2010年代のUSオルタナティヴ・ロックの主軸と呼ぶに相応しい、会心の出来だ。
■既に2015年2月の再来日公演も決定。「取材を通した言葉ではなく、徹底したライヴ/ツアーで自分達のやりたいことを披露していく」というセドリックとオマーの言葉は頼もしい。
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掲載: 2014年10月28日 14:06