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寒い冬にほっこり聴きたい“ジャズる”女性シンガー特集

土岐麻子

土岐麻子のスタンダード集をはじめ、この冬はジャズのフィーリングを纏いつつも、ポップでリラックスした女性シンガーの新作が大充実!寒い冬の夜に温かいコーヒーやお茶(もちろんお酒もOK!)を片手に、ホッコリしながら聴きたい新旧オススメ盤をご紹介します。

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土岐麻子『STANDARDS in a sentimental mood ~土岐麻子ジャズを歌う~』
ギターポップに乗せ、シンバルズで可憐な歌声を聴かせていた土岐麻子。バンド解散後のソロ・デビュー作がいきなりジャズ作品だった事に当時驚いたリスナーも多かったですが、父親が著名なサックス奏者・土岐英史なので至極自然な流れだったのかも。いわゆるジャズの型に捉われないヴォーカルはリスナーの嗜好を越えて反響を呼び、その後アイドルやJ-POPの女性シンガーがジャズを歌う作品の先鞭となりました。本作はそのソロ・デビューから10周年を記念し、再びジャズ・スタンダードに向き合った一枚。レッチリの“Californication”など意外な選曲も交え、変わらぬキュートな歌声に心の底からほっこり。




中納良恵『窓景』
EGO-WRAPPIN'のヴォーカリストである中納良恵が7年振りとなる、待望のニュー・アルバム『窓景』。圧倒的な迫力を持ったEGO-WRAPPIN'でのスウィンギーな歌唱も素晴らしいですが、今作では慈愛に満ちた雰囲気が心のひだに沁みてきます。ハナレグミや坂本慎太郎ら参加陣も彼女に呼応するが如く、シンプルで優しい音色と歌を楽曲に添えています。ノラ・ジョーンズのデビュー作と通じる空気感に、心洗われること確実です。




Shanti (Shanti Lila Snyder)『SHANTI'S LULLABY』
ゴダイゴのドラマー、トミー・スナイダーを父に持つ、ジャジー・ポップNo.1シンガー、SHANTIの1年半振りとなるニュー・アルバム。本作唯一の日本語曲となる大瀧詠一のカヴァー“夢で逢えたら”を筆頭に、ジョニ・ミッチェルやスティングらの名曲からオリジナルまで、アコースティック・サウンドを基調にしながらナチュラルにそして温かく心に響くSHANTIの歌は、まさにジャンルレス。岡沢章や塩谷哲ら剛腕達のサポートにも臆する事無くリラックス・ムード全開です。ゆっくりやすんで、長く愛して…温もりのナチュラル・ヴォイスに身をまかせ、今年の冬はSHANTIに包まれて下さい。




鷺巣詩郎『The world! EVAngelion JAZZ night =The Tokyo III Jazz club=』
日本のジャズ・シーンに“オシャレでスタイリッシュ”というイメージを定着させた阿川泰子が、MEG-CDで一挙復刻!当時はタレントとしても活躍、80年代の女性ジャズ・シンガー・ブームを牽引。歌い口もライト&スムース、ボサノヴァやR&Bまで多彩なジャンルを取り入れたリゾート感溢れるサウンドで、シティ・ポップ好きもド真ん中なのでは?本作『SUNGLOW』は後にクラブ・シーンで脚光を浴びた“Skindo-Le-Le” を含む代表作ですが、セルジオ・メンデスを迎えたエレガントな『OURO do MANAUS』など、どの作品も一聴に値します。




「エヴァンゲリオン」シリーズの音楽を、作者の鷺巣詩郎自身が公式では初となるジャズにリアレンジした本作。ルパン・シリーズに顕著なように、元曲に馴染みがある分、普段ジャズを聴かない人でも楽しめるのが最大の魅力です。何と言っても綾波レイ役の声優・林原めぐみが手掛けた日本語歌詞によるヴォーカル参加楽曲3曲を収録しているのが肝。ジャケも安野モヨコの描き下ろし!全てのエヴァファン&ジャズファンに送る至高の1枚です!

掲載: 2014年11月20日 10:00

更新: 2014年11月20日 10:00