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サンダー6年振りの最新アルバム『ワンダー・デイズ』が日本先行発売

Thunder

 

ブリティッシュ・ハード・ロックの伝統を受け継いできたベテラン・バンド、サンダーが6年ぶりのニュー・アルバムで帰ってきた。2014年10月、『ラウド・パーク14』で大観衆を前にして久々の来日ライヴを行い、その健在ぶりを見せつけた彼らは、名曲の数々に加えて「ワンダー・デイズ」「ザ・シング・アイ・ウォント」も初披露。まだアルバムが発売前にも関わらず、熱い声援で迎えられた。

サンダーは1990年に『バックストリート・シンフォニー』でデビュー。LAメタルに押されぎみだったイギリスのハード・ロック界を背負う存在として登場してから、2015年は25周年となる。「ダーティー・ラヴ」「リヴァー・オブ・ペイン」を筆頭とする数々のクラシックスを生みながら、音楽シーンの激動の時代を生きてきたサンダーだが、数度の活動休止を経ながら復活、完成させたのが『ワンダー・デイズ』だ。記念すべき25周年アニヴァーサリー・アルバムには、大英帝国のエッセンスが詰まっている。

本作は、ブリティッシュ・ハード・ロックのヴィンテージな味わいが染みこんだアルバムだ。レッド・ツェッペリンばりのグルーヴ感がみなぎる「ワンダー・デイズ」からドライヴ感とキャッチーなコーラスを兼ね備えた「ザ・シング・アイ・ウォント」、アコースティック・ナンバー「ザ・レイン」、オールド・スタイルのロックンロール「アイ・ラヴ・ザ・ウィークエンド」、感涙のバラード「ブロークン」、異色の鋭角的アップテンポ・ナンバー「ザ・プロフィット」など、バンドの原点に立ち返りながら、新たな時代へと飛び立っていく気概を感じさせる。

ダニー・ボウズのヴォーカルは衰えることを知らぬ伸びと張り、そして艶気を放つ一方で、ベテランならではの表現力で魅了する。ルーク・モーリーのギター・プレイも絶好調で、残念ながら病気でレコーディングに参加できなかったベン・マシューズの分まで魂を込めた演奏を聴かせる。ゲイリー・“ハリー”・ジェイムズとクリス・チャイルズの生み出すブリティッシュなスウィング感は、若手には出せないものだ。

初回限定盤はCD3枚組となり、ディスク2にはドイツの『ヴァッケン・オープン・エア 2013』でのライヴ全9曲をフル収録。“世界最大のメタル・フェス”と呼ばれるヴァッケンでのライヴ・スペクタクルの全貌を堪能することが出来る。さらにディスク3にはEP『キラー』を収録、アルバムに収録されなかった未発表レア・トラックが収められている。

2015年3月から本拠地イギリスのツアーに向かい、ロンドン公演は英国ロック史において数々のドラマを生んできた殿堂、ハマースミス・アポロで行われる。その勢いに乗って、サンダーは日本に上陸してくれるだろう。彼らの“ワンダー・デイズ”は続いていく。

 

 

 

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2015年01月08日 18:39