アクアラングが新しい才能と創りあげた未来の音楽

アクアラング、5年ぶりの新作『Ten Futures』は、今までの彼のイメージを覆す衝撃的な新作となる。

2010年にアルバム『Magnetic North』をリリースした直後、ロンドンからLAに移住。LeonaLewis、Lianne La Havas他のプロデュースや、高木正勝、Jason Mraz、Boyzone他との共作等、自ら表舞台に立たずとも、数え切れないほどの作品を生みだし成功をおさめていた。

アクアラングは自身がプロデュースしたLianne La Havasのアルバム『Is Your Love is Big Enough』が2012年のマーキュリープライズにノミネートされ、授賞式でのパフォーマンスのためロンドンに行った際に友人からディスクロージャーの「Latch」を聴かされ、こんなに完璧な曲をしかも10代が作ったと言う事実に「自分が音楽を作り続けることに意味があるのだろうか」と打ちのめされ、LAに戻ってからも暫く落ち込んでいた。

そんなアクアラングのもとに、偶然にもある日ディスクロージャーのガイ&ハワード兄弟から「一緒に何か作らないか?」というオファーが舞い込んだ。なんと彼らはアクアラングの大ファンで、かつてNMEで自らの音楽に影響を与えたアーティストとしてマットを掲げており、弟のハワードはアクアラングを5本の指に入るほど大好きなソングライターと公言している。

「僕はマットの曲をコピーしてピアノを覚えた。だって、僕が曲の中で聴きたい全てが彼の音楽の中には詰まってるんだ。」物語はここから始まる。

これまで他者との関わりの中で、他のアーティストのために音楽を作る日々を送っていたアクアラングが自らのためにアルバムを作ることをスタートさせた。前出のハワード&ガイ・ローレンス兄弟（a.k.a. ディスクロージャー）は2曲目に収録された「Eggshell」にco-producerとして名を連ね、Lianne La Havasとの共演を見事に仕上げている。UKセカンド・シングルになるこの曲はBBC 1の人気番組Zane Loweの Hottest Record に選出され、11月最終週にはSpotify UKのViral Chartで堂々の1位を獲得している。他にもSOHN、Lianne La Havas、Mikky Ekkoらも参加。

また、アルバムのカバー・ワークは今、ロンドンで一番最先端を行くデザイン集団『StudioMoross』によるもの。アクアラング自身の音楽遺伝子を受け継いだ若い世代との素晴らしい出会いが既にメディアで絶賛されており、話題沸騰のアルバムだ！