ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー、2年半振りの新作
10年振りにリリースした前作『アレルヤー! ドント・ベンド! アセンド!』(2012年)がPitchforkをはじめ、多数のメディアで年間ベスト・アルバムに選出されるなど極めて高い評価を獲得したモントリオールのインストゥルメンタル・ロック・バンド、ゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラー。
その2年半振りのニュー・アルバム『アサンダー、スウィート・アンド・アザー・ディストレス』は、トータル40分強と簡潔で、バンド史上、おそらくもっとも集束された、最高のサウンド・クオリティを有する作品となっている。
ノースカロライナとモントリオールのスタジオで、エレクトリカル・オーディオのサウンド・エンジニア、グレッグ・ノーマンとともに制作された今作。GYBEは2013年後半から14年にかけてゆっくりと、しかし着実にニュー・アルバムを作り上げてきた。頑強で分厚い石板のような最高の音が出現し、巨大なユニゾンのリフ集合体、獰猛なノイズ/ドローン、振動する倍音、ギター対ストリングスの対位旋律、情け容赦ないクレッシェンド、そして焦土と化した転調といった、このバンドに唯一無二のすべての道標や試金石が全編に行き渡っている。『アサンダー、スウィート・アンド・ア
ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー創始者=エフリム・マニエル・メナックによるソロ・アルバムはこちら>>>